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平成17年決算特別委員会(10月14日)

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  1. 豊島区議会 2005-10-14
    平成17年決算特別委員会(10月14日)


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    平成17年決算特別委員会(10月14日)   ┌──────────────────────────────────────────┐ │           決算特別委員会会議録                     │ ├────┬───────────────────────┬────┬────────┤ │開会日時│ 平成17年10月14日 自午前10時00分 │場  所│ 議員協議会室 │ │    │             至午後 3時55分 │    │        │ ├────┼─────────────────┬─────┴────┴──────┬─┤ │休憩時間│午後 0時01分~午後 1時01分│午後 2時29分~午後 2時49分│ │ ├────┼─────────────────┴─────┬────┬──────┴─┤ │出席委員│木下委員長 吉田(敬)副委員長        │欠席委員│        │ │    │ 中島委員  五十嵐委員 竹下委員      │    │        │ │    │ 日野委員  高橋委員  堀委員  里中委員 │    │        │ │    │ 永野委員  藤本委員  吉村委員 小峰委員 │    │        │ ├────┤ 福原委員  小林(ひ)委員    池内委員 ├────┤        │ │19名 │ 篠委員   原田委員  垣内委員      │ なし │        │ ├────┼───────────────────────┴────┴────────┤ │列席者 │ 副島議長  池内副議長(委員として出席)                │ ├────┼─────────────────────────────────────┤ │理事者 │ 高野区長  水島助役  今村収入役  日高教育長            │ ├────┘─────────────────────────────────────│
    │ 大沼政策経営部長  吉川財政課長  佐藤施設再構築・活用担当課長         │ │──────────────────────────────────────────│ │           亀山施設課長                         │ │──────────────────────────────────────────│ │ 小野区民部長    西澤学習・スポーツ課長                    │ │──────────────────────────────────────────│ │           竹内副収入役                         │ │──────────────────────────────────────────│ │ 松﨑教育委員会事務局次長教育改革推進課長)                   │ │           齊藤教育総務課長  藻登知学校運営課長  阿部教育指導課長  │ │           植竹中央図書館長                       │ ├────┬─────────────────────────────────────┤ │事務局 │ 大門事務局長  町田事務局次長  鈴木議事担当係長  高橋書記     │ ├────┴─────────────────────────────────────┤ │         会議に付した事件                         │ ├──────────────────────────────────────────┤ │1.会議録署名委員の指名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  1│ │   高橋委員、吉村委員を指名する。                        │ │1.認定第1号 平成16年度豊島区一般会計歳入歳出決算の認定について・・・・・  1│ │   第9款「教育費」の質疑を行う。                        │ │   会派別質疑 日本共産党・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  1│ │         無所属ネット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  6│ │         行革110番・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  9│ │         自民党豊島区議団・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11│ │         公明党・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27│ │         民主区民・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37│ │         自由質疑・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47│ └──────────────────────────────────────────┘   午前10時00分開会 ○木下広委員長   ただいまから、決算特別委員会を開会いたします。  会議録署名委員を、高橋委員、吉村委員、よろしくお願いいたします。 ──────────────────◇───────────────────── ○木下広委員長   本日は、第9款、教育費の質疑を行います。  最初に、日本共産党さんにお願いします。 ○小林ひろみ委員   まず、理科教育振興費についてお伺いします。これはどういう費用でしょうか。 ○藻登知学校運営課長   これは学校の理科の備品、理科実験用の備品等の経費でございます。 ○小林ひろみ委員   具体的に言えば、実験用具は壊れちゃうものでしょう、ビーカーだって何だって。そういうものは壊れるんだから、それをきちっと買いましょうと、そういうことも含めてかなり消耗品費に近いんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。 ○藻登知学校運営課長   物によっては消耗品に近いものもありますし、それから理科の実験道具ですので、完全な備品というものもあります。 ○小林ひろみ委員  この執行率がはっきり言ってゼロと。これ具体的に経過、理由を教えてください。 ○藻登知学校運営課長   実は、16年度は配当保留ということでございまして、私ども、その他に学校の配付予算という形で各学校にそれぞれ配付をしてございます。そういう中で、16年度はそういう配付予算、それから並行して、これはそれぞれ使うものにつきましては学校が優先で持っていけるということでやっておりますので、一応大丈夫だろうということで、このときは休止という形をとってございます。 ○小林ひろみ委員   今年の予算とその執行状況についてお伺いします。 ○藻登知学校運営課長   小学校費が66万、それから中学校費は60万で、執行の状況については、ちょっと まだ把握してございません。 ○小林ひろみ委員   必要だということで組んだ、ということでよろしいですね。 ○藻登知学校運営課長   はい、そのとおりでございます。 ○小林ひろみ委員   必要なものなんですよ、はっきり言えば。理科の実験の器具というのは、結構高価な物もあるし、まさに、そういうものがあって初めて、子供たちの教育にとってすごく大事なものだと思うんですね。こういうものは今後、こういう配当保留とか執行をしないとか、そういうことはあるんですか。 ○藻登知学校運営課長   そのときどきの財政状況、それから学校の需要等を見て、考えていきますけれども、学校が必要な物については、できるだけ努力をして、それぞれ配付あるいは購入をして、学校の方で使っていただきたいというふうに思ってございます。 ○小林ひろみ委員   金額は少ないんだけれども、本当にこういう細かい、いろんなところで削っていますからね。改めてこういう削っていくということは、本当1年限りとか何とかって、こういうふうに言いますけれども、これはやはり絶対にやるべきじゃないと。必要な物まで削っているという点ではだめだというふうに考えます。  学校の安全・安心についてお伺いします。この間、全協のときに、アスベスト、PCB、シックハウス、こういう3つの観点で説明がありましたけど、まだ途中経過だったと思うんてすが、その後どうでしょうか。 ○亀山施設課長   アスベストにつきましては、前回中間報告ということで報告させていただいておりますが、その後、本日現在で区の施設191のうち対象になる178施設、4施設を除いて昨日までに調査は完了しているところでございます。 ○小林ひろみ委員   関連して、ここは教育委員会なので、学校施設について伺いますが、学校はどうでしょうか。 ○亀山施設課長   学校につきましては、前回ご報告したとおり対象校30校ございまして、学校については調査が終わっております。そのうちアスベストと疑わしいもの、それについては6件あるということでご報告させていただいております。  なお、教育委員会所管の部分につきましては、既に成分分析等の委託にかけているところでございます。 ○小林ひろみ委員   では関連しまして、元学校だった場所。これもちゃんと調査をしているんでしょうか。 ○亀山施設課長   大明小とか千川小学校のことだと思いますけれども、すべての生きている施設といいますか、使っている施設につきましては、すべて調査してございまして、廃校になった学校についても調査を実施してございます。そのうち2件について、疑わしいものが、今出ている状況でございます。 ○小林ひろみ委員   これはまた成分分析して疑わしいということは、成分分析してやっていくということですけど、これはどんな状況になりますか。 ○亀山施設課長   まだ4施設について終わってございませんが、教育関連については、もう、先程お話ししたとおり実施してございます。  区長部局の施設につきましては、残り4件の調査が完了した上で、成分分析の必要な施設数が出てまいりますので、各所管の部局割りで分析の委託をかける予定になってございます。 ○小林ひろみ委員   これも聞くところによると、分析も費用がかかるというふうに聞いていますし、結構大変だというふうに思うんですが、それもちゃんと大丈夫なんでしょうか。 ○吉川財政課長   アスベストにつきましては、これはやはり緊急性を要するということでございますので、今後必要な工事、成分分析の結果を見なければわかりませんけれども、それもついて必要な工事等があれば、それは補正とかそういったもので対応していきたいと思っております。 ○小林ひろみ委員   いろいろ聞くと、このアスベストの問題はいろいろ波及していまして、建築業者の人は捨てるところがないといって困っている。捨てるところがないということは、 工事ができないというふうに困っていると。それから、検査も一斉にきているので大変混乱しているということも聞いています。国の対策、都の対策の方向も見ながらという話がありましたが、本当に豊島区民の使っている施設はいっぱいあるわけですから、廃校になっても。だから、子供たちの健康とかということでは、きちっとやってほしいと思います。  それで、もう1つなんですが、学校で一番問題になったのはPCBなんですけど、これについての対応の経過を教えてください。 ○亀山施設課長   PCBにつきましては、15年の第1回定例会の予算特別委員会の場で、垣内委員の方からある学校のPCBの保管について問題があるんじゃないかという指摘を受けまして、環境保全課、あるいは当時の教育庶務の方と全件点検をした結果、やはり不備な点がございましたので、15年度、16年度、今年の夏と3カ年かけまして、保管状況、保管場所、あるいは保管している物の量、これが届け出してあるものと合致するかどうかを確認して、前回の全協でお話ししたとおり、現在46施設において適切に保管する状況となってございます。 ○小林ひろみ委員   きちっとやっていただいたことは大変大事だと思うし、今回のアスベストを見ると全国的に大問題になると国を挙げて動くので、問題が起こってから3カ月ぐらいでここまで来ているんですけど、PCBは2年もかかっているんですよね。やはりこういう問題は、本気でやったらもう、2年なんてかけないで1年ぐらいでやってほしいと私たちは思うんです、安心・安全という点ではね。  ただ、そういう意味では安心・安全の面では、現場の声を本当に私たちが調査して、なるほどと思ったので質問したんですけれども、ぜひ現場の実態は見ていただきたいというふうに思います。  次に、学校の大規模改修についてお伺いします。施設改修ですけれども、毎年私たち資料要求していますけど、来年度以降の学校環境整備費工事関係見込み一覧というのでは、58億4千万という数字が出ています、小・中学校合わせて。少しこれは減ってきているように思うんですが、その辺も含めて。それが1つですね、その理由が1つ。  それからこれ、何年ぐらいでやるつもりなのか。この辺についてお伺いします。 ○藻登知学校運営課長   まず、この計画については、ほぼ10年というふうに一応考えてございます。それから、減ってきているということでございますけれども、これは必要だろうということでやってきて、こういう形で数字が出ていると、そういうような現状でございます。 ○小林ひろみ委員   やってきたからということもあるけど、対象校が減っているんじゃないんですか。 ○藻登知学校運営課長   それもございます。
    小林ひろみ委員   だから、私、一番大きいのは、廃校にしちゃって、やるべきところが少なくなっているから減っているんだと思うんですね。やはりそこの認識をはっきりさせないと、そういう意味では全然減っていないんですよ。10年でやるということは、来年度も少なくとも5億から6億ぐらい必要なわけじゃないですか。これ実は、前回の予算のときにも質問して、やはり7、8億必要だとかと言って、それなのに2億ぐらいしか積まないで、やってきていないんです。  私、今年度の校長会の資料もいただきましたけど、毎年毎年同じものが残っていたり、新しく要求が出たり、私も今回学校へ行きましたら、新たにやはりこういう要望が出ていると、いっぱい出ているんですよ、次から次へと。当然といえば当然なんですけれどもね。施設ですから改修しなければいけない。   それで、問題は、実際に今回施設整備費の執行率、軒並み低いですよね。決算参考書 でもそう。それから、私たちがいただいた資料でもそう。50%台というのがあるんで すよ。48%とか。執行率ですよ。何でこういうことになるんですか。 ○亀山施設課長   工事につきましては、こういう財政状況下にございまして、予算は予算としていただいてございますけれども、その中で必要最小限の部分で工事をより多くやるために、予算額よりも私どもの方で相当設計額を落とすような努力をしていることと併せて、経理の方で契約制度の見直しで、入札方針を変えて競争力を高めた結果、設計額から落札額までの本来の契約落差が大きくなって、その分、予算的に不要額として生じているということでございます。 ○小林ひろみ委員   2つあるというんだけど、予算の見積りは私ども、つまり施設課の方で必要最小限の設計額を落とすと。それを必要最小限に落としたら、契約落差もそんなにあるはずないと思うんですよ。必要最小限なんだから、何でこういうふうに起こるのか、そこがわからないんですけど、もうちょっと説明してください。 ○亀山施設課長   具体的に申し上げれば、例えば耐震補強工事で、今回、不要額が大分多くなっていると思います。従前は耐震補強工事を始めた際には、教室にブレース、あるいは耐震壁を設けるときには、一教室丸々改修してございましたけれども、工事の範囲で影響のないところまでは工事をやらないというようなことで、極力工事費の支出を抑えていると、そういうようなことで値段が下がっているということと、併せまして、当初のころはコンクリートの壁の耐震壁ばかりでございましたけれども、大分技術が進歩いたしまして、鉄骨のブレースであるとか、外側からつけるコンクリートのブレース等で、結果として材料は高いんですけれども、工事費として安く上がるというようなことを選んでいることによりまして、設計額が抑え込めていると考えてございます。 ○小林ひろみ委員   だから、それは見積りのときに抑え込んだわけでしょう。そうすると、見積りのときにそういう見積りになるんじゃないんですかということで、おかしいなと思っているの。最初からそういう見積りをすればいいんです。 ○亀山施設課長   予算を見積もる段階におきましては、過去の決算値を基にして平米単価をつくってございまして、それで面積掛けしてございますので、実際の設計段階に入りまして、それをもう上限格として極力効率的な工事を図るということでの設計で、前年度設計、次年度工事みたいな執行方法がとれれば、予算における工事請負費の額というのは、もう少し当初から抑えられるものと考えてございますけれども、現在の執行体制においては、なかなかそこまでは手が回らないというのが実情でございます。 ○小林ひろみ委員   執行体制においては手が回らないということは、人手不足ということですよね。それから、結果的にこうやって余っているんだったら、さっきからいろいろ言っているんですけど、5億から6億欲しいとか、そういう関係だったら、そういうふうにして途中で切り替えてきちっとやればいいじゃないですか。足りないんだから、やはりやるべきところがあるんだから。施設としては、やはりきちっと手を入れていくというのはすごく大事だと思うんですよ、長持ちさせるのには。そういうふうに私も聞いてきたし、現場の人たちもそういうふうに聞いたのに、どうしてそれができないんですか。 ○吉川財政課長   ご指摘の点はわかりますけれども、実際のところの予算でもって見積る額と、そこから執行段階に至って設計する中での落差が出るということでございますけれども、その辺のところについては、今後そういうふうな精査をすることで対応することができると思いますが、必要な工事が、今できないではないかというご指摘でございますけれども、本当に今、その辺の必要性のある工事が、追加とかそういった部分がある場合には、当然のことながら、そういった余剰の中から補正予算等を組んで今までもやってきておりますし、今後もそういうふうなことで対応してまいりたいと、こういうふうに思っております。 ○小林ひろみ委員   だから、補正予算を組んであれすれば、こんなに執行残にならないでしょうということなんですよ。そうなっていないんですよ、この決算ね。そこを指摘しているんです。 ○吉川財政課長   執行状況の中で、どの程度までの工事が必要であるかいうことの精査は、各所管、その中で耐震補強工事であれば、十分、耐震性が保たれるような工事として、十分な見積りをやっているというふうに思います。その他、追加工事というものが必要になれば対応するということでございますので、十分な、いわゆる私どもとしては建築、それからそういうふうな耐震補強工事については十分な予算が確保されて、それが執行に当たられているというふうに理解をしております。 ○小林ひろみ委員   だから財政課は十分だと言っているんだけど、教育委員会はどうなんですか。 ○松﨑教育委員会事務局次長   工事につきましても、予算で立てたときの項目につきましてはやっておりますので、その後については、我々としましても緊急な部分については、当然財政当局の方と話をして、残の中でやらせていただくか、補正を組む必要があるのかと。それは当然やらせていただきたいと。緊急、危険なものについては、今後とも財政当局と話をして、きちっとやっていきたいと思います。 ○小林ひろみ委員   きちっとやっていくということなので、きちっとやっていただくよう要望いたします。  時間がないのですが、簡単にやります。  毎年、予算のときに私たちずっと小・中学校の私費負担の資料をいただいているんですが、お持ちでしょうか。  私費負担ね。減っているんでしょうか、増えているんでしょうか。 ○藻登知学校運営課長   ここ数年では、ほぼ横ばい状態かなというふうに、一応見てございます。 ○小林ひろみ委員   私の資料では増えているんですよね。それは平均ですから、数百円ですけれども、じりじりと増えています。世の中のいわゆる諸物価は下がっているでしょう。いろんな物価。だけど、私費負担だけはじりじり上がっているんですよ。そういう実態についてどうお考えですか。  すみません、もう1つ。先程、全体の中でもありましたけど、区民の収入とか、その関係では減っているんですよね。だけども、公教育、小・中学校の、塾とかそういうことじゃないですよ。学校で必要だと、学校で必要だからやってくださいという私費負担ですよ。これが増えているんです。これについてどう認識していらっしゃるのか、お伺いいたします。 ○藻登知学校運営課長   私費負担が今増えているというふうに、委員がおっしゃいましたけれども、私の方では大体横ばい状態かなというふうには、一応見てございます。  ただ、私費負担につきましても、それぞれ個人負担の範囲ということで、それぞれ決められたものがございます。その中でやってございますので、私どもとしてはひとつ適正なのかなというふうに考えてございます。  また、一方考え方といたしましては、物によりましては受益者負担というのはちょっとおかしいんですけれども、そういうような考え方もございますので、私どもとしては適正かなというふうに考えてございます。 ○小林ひろみ委員   義務教育は無償という原則があるんです、小・中学校は。今、私費負担て、多分わかっていないのか。教科関係費用鑑賞関係費用校外関係費用卒業関係費用、あるいは学校給食。そこの学校に行くから子供にかかる費用なんですよ。さっき言ったように、塾だとか、子供のおけいこ事とか、そういうことじゃ全然ないんです。そこの学校に通わせて、その学校でみんなと同じように勉強するために必要な費用なんですよ。中学校で16万ぐらいかかるんですよね、年間。これは当然だと、こういうふうに考えているのかどうかと。これについてもっと増やしてもいいと思っているのかどうかです。適正だと言うんだったら。 ○松﨑教育委員会事務局次長   義務教育は無償というのは大原則でございますけれども、当然教科にかかる材料費ですとか、あるいは移動教室にかかる生活費の一部の部分、それらにつきましては私費負担をお願いしているところでございます。これについて、義務教育だから全部ただで、給食費も取るなというわけには、これはやはり受益者の負担、当然のそれは必要だと思っております。 ───────────────────◇─────────────────── ○木下広委員長   次に、無所属ネットさんにお願いいたします。 ○日野克彰委員   かけさせていただきます。  せっかくの機会ですので、ちょっと一度お伺いしておきます。子供の朝食の問題、ちょっとお伺いしたいと思います。  いろんなところで資料もいただきましたし、いろんなところで研究もなされているようです。学力向上、もしくは基本的な生活習慣の育成のために、朝ちゃんと飯は食ってこい、というのが非常に大事なんだけれども、今なかなかそれがいかないと。いろんなところでいろんな数値が出ているのですが、もちろん学校だけの責任じゃないのが、それはもうわかっているんですけれども、まずこれの、明確な数値じゃなくていいんですけれども、豊島区の小・中学校における現状とか実態、そしてそれに対する評価というのはあれなんでしょうけれども、認識ですかね。その辺のところをちょっとお伺いできればと思うんですが。 ○阿部教育指導課長   申し訳ございません。明確な数値そのものは持ってございませんで、ただ、朝食は確かに食べて来ないで、気持ちが集中しないとか、授業中に落ち着きを失ってしまうという子供がいることは、これは確かでございまして、やはり一番、今、動いていただいているのは、PTAの方で啓発活動をしていただいております。これについては、やはり家庭の問題ということで片づけてしまえない部分もありまして、やはり学校の方から保護者会等で、特に小学校入学時期のお子さんをお持ちの保護者会の説明会等で、そのあたりについては毎年説明をして、保護者の方にも理解を求めるようにしているわけですけれども、なかなか生活習慣等の乱れもありまして、うまくいっていないということも保護者の方から聞いてございます。 ○日野克彰委員   対策ということでちょっとお伺いしようと思ったんですが、やはり今おっしゃったように、PTAを中心とした啓発活動ということでおっしゃったんですけれども、それはどうなんですかね。効果というのもまた難しいんでしょうけれども、見ていて、その啓発活動というものが、具体的に子供らの生活習慣の改善までつながっているのかどうかというところ、ちょっとその辺をお伺いしたいんですけど。 ○阿部教育指導課長   1つは、PTAにそういう積極的に参加しているご家庭については、あまり問題はないかなと、こういう言い方をしてはいけないのかもしれませんけれども。ところが、一方で、夜遅く習い事等に行かせていると。そうすると、夜も遅く寝るので、朝も起きられないと。それで朝食を食べる時間がないから、学校へ出してしまうというような、家庭状況や経済状況がどうこうということではないケースも見られるんですね。そういうことについては、やはり啓発活動、もちろんPTAもそうですけれども、学校も、そのことについては、やはり、何を大事にするかという部分を与えかけていく必要があるのかなと思っております。 ○日野克彰委員   1つだけお伺いしたいのですが、私は、学力にしても何にしても、学校だけに責任て、すべては持てないと思うんですよ。それは率直な言い方をすると、その教師の能力ということもありますし、それから生活の条件も違うんだと。経済的なものを入れるかどうか、それは別としてですね。  こういったことについて、どこかでやはり一線引く必要があるんじゃないかなって気がするんですね。要するに、ここまでは明確に学校がやるんですけれど、ここから先は、それをどういう言い方するかわかりませんけれど、責任の分担というか、必要があるような気がするんですが、その辺で、線の引き方というのですか、それはどこかでやる必要があると思うんですが、その辺の線引きのところの、どの辺でやるべきかというところは、非常に難しいところなんですけれども。 ○阿部教育指導課長   大変難しい問題かと思いますけれども、ただ、子供に関わる、やはり保護者もそうですし、教員もそうですけれども、すべての人たちが相互に関わっていかなければならないということは、これは間違いないことで、では、そこで線を引けるかどうかということになりますと、非常に苦しい部分があるかと思います。やはり家庭のことだといって、子供たちを放置していくわけにはおりませんし、ただ、朝御飯を食べてこないのは学校の責任ですよということとか、そういうことになると、非常にそれは問題が違ってくるだろうということはきちっと言いたいと思いますけれども、線引きをするということより、やはり相互に関わって、より向上を目指すということの方が大事なのかなというふうに思っております。 ○日野克彰委員   わかりました。ちょっとこれについては、また、私も調べて、いろいろ提案をさせていただきたいと思います。  ではちょっと別の問題で、成果報告書の188ページの一番下にあります区立小学校生活指導支援事業ですか。これについてお伺いしたいと思います。  これは書いてあるとおり、学級経営が正常に運営できない状況などが発生した場合に派遣をすると。補佐する人間を派遣するということで、これは必要に応じて必要なところではないかなというのはわかります。ただ、これもう1つ問題があるんじゃないかなと思うのは、生徒側というか、環境だけに問題があるのではなくて、きっとこういう状況を引き起こした先生の方にも問題がある場合というのが、これはあくまでも一般論ですけど、あるのではないかなという気がするんですね。  そうすると、これは派遣対象となった学校なのか先生なのかわかりませんが、これに対する対応というのはどういうふうになるんでしょうか。これはある程度セットになって考えられるべきものかなと思うんですけれども。 ○阿部教育指導課長   ご指摘のとおり、子供のことだけでつけているというだけではございませんで、やはりそれとともに、通常、教員の方がそれをうまくまとめていくのが仕事だというふうに思っておりますけれども、まとめ切れないという場合が往々にしてございます。それについては、私どもの方で授業を見せていただいて、指導等を行ったりとか、もちろん学校の方で常時やっているわけですけれども、そのことの認識というのは私どもも当然持ってございます。 ○日野克彰委員   そうすると、具体的に派遣対象となった方に、例えば、これ比較はあまりよくないんでしょうけれども、私もちょっと教育サイドに関わったことがあるので、ある程度クラス運営がまずくなってくると、民間の場合だと、すぐにそれが、いろいろな待遇のところにはね返ってきたり、プレッシャーというところに来たりということはあるんですが、こういう対象になった方というか、先生等に対しては、そういった面での、ある意味ではプレッシャーではないんでしょうけれども、指導も含めて、その辺は具体的にどうなるんでしょうか。 ○阿部教育指導課長   直接、その教員の評価のことと関わらない部分もありますけれども、今、業績評価ということで、教員の1年間の仕事ぶりということについて、きちっとした観点を決めて評価してございますので、当然そういう指導力に問題ある教員については評価が低くなってくるということで見ておりますし、今はさらに、もう学級が成り立たないというような状況のものについては、やはり特別な研修をするようにさせておりまして、そこで本人の指導力の回復に努めるというようなことをシステム的にも用いてございます。 ○日野克彰委員   では、確認になるんでしょうけれど、これは派遣対象になった先生方が、そういった意味での研修をほとんど受けていらっしゃるということでしょうか。 ○阿部教育指導課長   決してそうではございません。本当に、その研修に行く教員の場合には、何年かそういうことを積み重ねてきているというような状況の中で行っているものでございますので、通常、あるとこでうまくいかない、改善の手だてを含めて補助員をつけることによって、改善される場合が多いわけなんですね。そうしますと、翌年、そのことを踏まえて、ご自分の経営そのものを見直していくいうことで、大体の教員についてはそれで回復する場合が多うございます。 ○日野克彰委員   わかりました。ではちょっとまた、時間がないので質問を変えます。  今回決算委員会で、私が地域区民ひろばということでいろいろ伺ってきておりますので、今日もちょっとその件に関することで伺いたいと思います。  今日は広いところではなくて、スキップ事業についてちょっとお伺いさせていただきたいと思います。いつも子ども文教委員会等で伺うと、子ども家庭部の方から、わぁーといろいろ説明を受けていますので、今日、たまたまいらっしゃらないところまで伺いたいんですけれども。  スキップ事業に対する学校側からの認識とか評価、特にモデル地区と今なっていますけれども、そこの面をちょっと伺いたいと思うんです。いろんなところでいろんな話が断片的に入ってくるんですけれども、やはり学校にとって、ここまで異質の性格のものが入ったということで、学校側としても戸惑いがあるのではないかと。当初ねらっていたような施設の面とか設備の面、使えるものが限定されるとかということがあるということは伺っているんですが、その辺についてはいかがなんでしょうか。 ○齊藤教育総務課長   私どもの方で地域子ども教室というものを、この4月から、スキップが入っている6校のモデル校で実施させていただいておりますので、その関連でスキップが導入されている実施校の校長先生等のお話も伺う機会が多々ございます。  確かにスキップが入る当初は、特に校長先生からすると、やはり校舎の中で果たして子供たちにとって教育活動と、それからそれが終わった後の放課後活動と認識、区別ができるのかと。例えば廊下1つとっても、結局内蔵型ですので遮断するわけじゃない、本当に兵舎の扉みたいなものをつけなければ、子供たちが行き来してもう収拾がつかなくなるんじゃないかと、そんなことも懸念されていたようでございますが、この間お話を聞いたところ、子供たちの方ではここから先はスキップ活動をしていいんだけれども、ここから先は学校の方で管理するところだから入ってはだめだということで説明すると、それは聞き入れてくれて、当初の懸念するところが実際動いてみてそれを見ていると、どんどん懸念するものは解消されてきていると、そういうふうな、いわゆる評価というような話は聞いてございます。 ───────────────────◇──────────────────── ○木下広委員長   続いて、行革110番にお願いいたします。 ○五十嵐みのる委員   行革110番の五十嵐です。座ったままで失礼いたします。  図書館に関連して質問させていただきます。図書館利用というのは、地域住民の地域文化のバロメーターと言われていると思いますが、これから行います質問も、このバロメーターの1つであろうかと考えられますので、よろしくお願いいたします。  まず質問は、著作権法31条です。これはいつごろから実施されたのでしょうか。それから、最近この31条は一部改正があったのでしょうか。まずそれからお答えください。 ○植竹中央図書館長   著作権法でございますが、昭和45年ぐらいに制定されて、その間、法律改正は幾度とされてきたと思いますが、今、つい最近の段階では、特に法律改正はされていないと思っております。 ○五十嵐みのる委員   最近というのは、ここ2、3年ということでよろしいですか。 ○植竹中央図書館長   はい、そうでございます。 ○五十嵐みのる委員   なぜ私がこういう質問をするかといいますと、新刊定期刊行物の一部複写が、今まで利用者に認められてきたわけなんですが、これが今年の秋から認められなくなりました。まずその理由はなぜか、それからご説明ください。
    ○植竹中央図書館長   新刊定期刊行物を、今年の9月の頭から、最新の週刊誌、それから最新の新聞のコピーは原則としてできないという形で、今回、張り紙等で利用者に周知したものでございます。これは今まではできました。認めておりました。法律上は今でもできるという形になっております。希望があればできるという、法律は認めていると、できる規定という形でございます。  ただ、実際にこれ著作権法、委員ご指摘の31条でございますが、法律は一部分のコピーというものを認めるよ、という形で規定しております。ところが、私どもの図書館だけではなくて、他の図書館もそうでございますが、実際に国会図書館のようにきちんと管理をしまして、コピーサービスを専任の職員等がつきましてやっているわけではございませんので、一部分のコピーというのは、利用者の良心に、実際は委ねられてしまうと。コンビニエンスストアのコピーのような形で実際は行われているのが、そういう部分もございます。 ○五十嵐みのる委員   すみません、もう少し簡単に要領よく。 ○植竹中央図書館長   そういったところで、果たして野放しに対応していいのかどうかというところで、他の自治体の動き等も見まして、今回、見直しをかけてみたところでございます。 ○五十嵐みのる委員   私は大局的に見て、図書館というのは利用者の利用を容易・簡便にするということが本来の目的であって、よほどの事情がない限りは、その簡便・容易な利用をストップをかけるようなやり方は、ちょっとおかしいんじゃないかなと、そういう気がしているんですが。これを認めている区は、千代田・江戸川・江東・墨田・板橋・新宿・台東・足立・渋谷区、それから豊島区、これを除いた区は全部認めているんですよね。豊島区は今年の秋からその仲間に入ったと。  私は、新刊図書の利用は、より新しい知識や情報を迅速に区民に提供するということにおいて、非常に私は利便があるんじゃないかと思っています。それで、その知識の幅を深め、深さを深めることによって、その地域が向上すると、そういうものにつながるんじゃないかと思います。したがって、それを利用するかどうかは、区民のモラルの問題であって、そのモラルがどうかということは、まさしく利用者自身に委ねるべきであって、図書館がそれに立ち入って、それはいけませんよと、そういう問題じゃないかと思います。むしろ、それの利用を開放することによって、利用のあり方というものも、また高めていけるんじゃないかと、そういう気がするんですけれども、いかがでしょうか。 ○植竹中央図書館長   確かに、いろんなご意見をいただいております。私ども、ただ一方で出版界の側からも事実上、野放しにしているんじゃないかということでいろんなご意見を、一方で著作権法をちゃんと守って、図書館はコピーをしているんですかという、そういった一方での、そういう、利用者とはまた別のサイド、出版社側からそういう意見もいただいております。そういった中で、どのように折り合いをつけていくかというところで、今、調整をしつつ、今回9月1日から進めているんでございますが、様々なご意見がやはり出ておりますので、そういったものを考えながら、必要な検討は進めていきたいと考えております。 ○五十嵐みのる委員   著作権法協会というのがございますね。ある区民がそこに電話を入れまして、この著作権法31条の解釈はどうなっているんですかと質問いたしました。そうしましたら、これはこの条文どおり、新刊本の一部コピーは認められるべきであり、その電話をかけてきた人の質問は正しいと、そう明確に答えているわけなんですよ。したがって、この制度が利用できないということは、もしどうしても新しい情報を知りたいときは、区民はその本を買わなくちゃいけない。どうしても買わなくちゃいけない。そうすると、本来、図書館ということはあえてそういう出費をしないまでも、図書館に行けばそういう情報を得ることができますよという、これが図書館の原点じゃないでしょうかね。  ですから、民間の出版社がそういうことを言ってきたからといって、著作権法に定めてある法律を、他の解釈でもって判断してしまうというのは、私はちょっと納得がいかないんですよね。私は、これは区民のためにもう一度根本から考え直して、再検討をお願いしたいと、こう考えますけれども、いかがですか。 ○植竹中央図書館長   先程申し上げましたが、様々な意見、このようなご意見もたくさんいただいております。そういった中で、私ども必要な検討は引き続きしていきたいと、そういうふうに考えております。 ○五十嵐みのる委員   そうしますと、立ち入って聞きますけれども、どなたとどなたがこういうのを検討されているんですか。最終的には区長の判断ですか。 ○植竹中央図書館長   今現在、中央図書館内に実際に本の収集・除斥を担当するサービス係というのがございまして、そこを中心に、内部でどういうふうな規定の運用の仕方をすべきかというのを検討しております。そして、最後はトップの判断を得ていく、教育委員会でございますので、教育委員会の中で最終的に確定させていくという形になるかと思います。 ○五十嵐みのる委員   私は、図書館というのは利用を提供する側に立って判断することも大事でしょうけれども、もっと大事なのは、利用者が、どういうふうに利用したら一番利用しやすいのか。そこから出発するのがまず第一じゃないかと思います。そういう点でもって、まず検討していただきたいと、重ねてお願いいたします。  以上で、終わります。 ○木下広委員長   ご協力、ありがとうございます。  ───────────────────◇──────────────────── ○木下広委員長   それでは、自由民主党豊島区議団にお願いいたします。 ○吉村辰明委員   それでは、よろしくお願いします。  今の五十嵐委員の図書館の件で、ちょっと私の方もお話をさせていただきたい。  というのは、せんだっての堀委員の方から、事前の根回しだ何とかだという言葉が出ましたけど、私の方はこの件に関しては、事前に教育長、次長、そして図書館長等とも打ち合わせをさせていただきました、正直に申し上げて。打合わせというのは、区民の方から抗議の文書をいただきまして、こういう区民の方々からのお怒りがありますよということでお伝えさせていただきました。いただいた文書をそのままお渡しいたしました。そしてまた、その区民は、その後にちょっと言葉が荒かったから、これだけちょっと直してほしいという、またお手紙をいただきまして、それも改めてお渡しして、教育長、次長、そして図書館長等々の皆様から、改めて、このことに関しては検討をしていきたいというようなことをいただいておりますので、今日、それをちょっとお話しをさせていただこうと思っておりましたら、今、先に五十嵐委員からの質問という形で話が出ました。  この方は、お話を聞くところ、今日は子ども文教委員の皆さん、ここに5人おりますけれども、中身は図書館だから、この委員さんにお知らせしたいということで、ほとんどの委員さんの方へご連絡をしたそうでございますが、たまたま電話がかかった部分、かからなかった部分で、話が伝わっているところと、伝わっていない委員さんがおられるかと思います。うちも最初受けたのが家内でございましたけれども、もしよろしければお出かけくださいということで、文書を持ってお見えになった関係上、いろいろと、長きにわたりましてお話しさせていただきまして、私も要領を得たところで、早速、教育委員会の方にお話をかけさせていただきまして、ご案内をさせていただいた次第でございます。その折に回答をいただきましたので、それではちょっと時間を差し上げますので、よろしくご判断を願いたいということで、覚えていることだけを、今日ここでお話をさせていただきます。それぞれ、もろもろの考え方がございますから、決して区民無視でしたことではないと思いますけれども、そこら辺も、今後ちょっと判断の対象にしていきたいということでおっしゃっておりますので、この件に関しては、私はそれをお待ちさせていただきたいということで、終わらさせていただきますので、他の子ども文教委員会のメンバーの皆様もご理解願いたいと思います。その点、植竹館長さんにはよろしくお願いしておきたいと思います。  それでは、早速別件の方に入らさせていただきますけれども、今日はちょっと教育全般のことということで話させていただきます。毎年いろんな提案をしていましたので、そろそろ私の方の頭も中身がなくなってきまして、それなりに教育委員会の方々はご理解いただいて、子供たちの教育環境をずっと改めてきていただいているのが、昨今でございます。感謝申し上げます。  それぞれの委員さんが、それぞれの地域の小学校、中学校をいろんな立場でご案内をいただいて、行事等々もご覧に行きますし、日ごろの子供たちの通学状態、そして勉学状態というものもご覧になられているんじゃないかと思っております。  ここにおられます日高芳一教育長が、昨年の、街ではクリスマスソングが流れているころでございますが、急遽、教育現場から教育長という立場をとられまして、恐らく教職になられて35年、一時は教育室の方に入られた時期もありましたけれども、ずっと子供と触れ合う中で過ごしてこられたわけですから、ご判断をなさるときには大変な思いがあったんじゃないかなと思います。年も同い年でございますので、育った時代は、教育環境や背景は同じ時期だと思いますのでね。大体、これは似ているような気持ちでおるわけでございますけれども、もちろん現場におられたときもお会いしたこともありましたし、我々自民党で、文教委員会で南池小学校へお訪ねいたしました。その折には、現職ということで、我々にいろいろとお話もしてくださった日高校長でございました。  昔で言えば、校長と教職員というのは、経営者と労組みたいな、大変、何か背中を向け合ったような姿で、何となく教育現場にかかわっているというような時代があったわけでございますけれども。  この間の、小学校の研究発表ですか。豊島公会堂で行われました。我々、もちろん来賓ということでお呼ばれされたわけです。来賓をご紹介します。日高教育長と言ったら、何だか歌謡ショーみたいな、アイドルに拍手をするみたいな、黄色い声で、ワーなんていう客席の教職員の若い先生方から拍手が上がりましたけれども。すごい学校長だったんだなという思いを感じた次第でございます。そうしたら、その後、役員である校長先生も、それぞれが紹介される番になったら、負けじと、それぞれの先生方が、他の校長先生にも拍手をしておったような次第でございますけれども。  先程申し上げました、学校長、経営者と現場の教職員との壁というのが、今そういったものがなくなって、そして少子化の中で数少ない子供たちと校長先生自らが顔を合わせて、名前を覚えて、会話をしていらっしゃるんだなというのを感じとった次第でございます。私は地元ですから、巣鴨北中学、朝日中学が廃校のときも私は携わりましたし、そして今は、本当十数名しか入学しない朝日小学校を抱えている地域でございますので、大変、先生方が情熱を持っておられる姿を、日々うかがっているところでございます。そういう中で、豊島区の特性の中で、新しい子供たちの教育を皆様に努力していただくわけでございますけれども。  人生80年というふうになってきてしまいました。今の80歳の方々というのは、当然、青春時代は戦争真っただ中というわけです。そして、戦後の、その一番日本の暗い時期に家庭を持ち、子供を産み、そして、今ご高齢になり、余生を楽しんでいる人たちなわけでございますね。でも、ご立派に80を過ぎ、90、100と長寿の方がおられるわけです。  では、今、こういう、本当に安全な、そして安心な環境の中で教育を受けている子供たちが、生涯何歳まで生きるんだろうと。ただ、その生きたときに、自信を持って、地に足をつけた生きざまを送っていけるのかというのは、今の教育に関わっていくんじゃないかと思っています。その責任は大きいのではないかと思っています。長寿になれば、当然体は衰えていきますし、健康教育も当然大事なことでしょう。  今、ここに、ちょっと資料を持っておりますが、平成14年から学習指導要領の基本方針ということで4つの点を挙げられております。豊かな人間性や社会性、国際社会に生きる日本人としての自覚を育成すること。自ら学び、自ら考える力を育成すること。ゆとりのある教育活動云々、それから各学校が創意工夫を云々がございますが、それによって7つの、いわゆる方針というものがつくられております。もう皆さんは専門家だから、これを一々読み上げませんけれども、国際化社会の中でどうしたらいいべきか、また、今、申し上げました長寿社会になったときの健康面とか、いろんなことがありますが、どこら辺に重さを考えながら教育なされているか。これはまず最初、阿部さんがいいのかな。 ○阿部教育指導課長   新学習指導要領から丸3年たちまして、ちょっと言い古されたかなと思うこともあるんですけれども、やはり生きる力としての学力、そして豊かな心、そして健康と体力だというふうに考えております。これをきちっと見につけさせることが必要だというふうに考えております。 ○吉村辰明委員   僕らの時代というのは、例えば歯の健康なんていうのは、そんなに大事に指導は受けなかった。昔、ご年配の方はわかるかと思うんだけれども、朝日体操祭というのが国立競技場で行われまして、どこかの歯のメーカーがバックアップして、歯ブラシ体操なんというのが、小学校代表が集まってありました。これは幼稚園児も出たり、小学生が出たり、中学生が出たり、私学の高校生が出てきてマスゲームをやったりとか。私は、もう日体大のときには、我々もあそこで演舞をやりましたけれども、そういうのがあって、そのときに子供たちには歯ブラシ体操をやっているだけで、今みたいに、そんな夜寝るときは歯を磨きましょうとか、いわゆるそういう歯の健康とかいう指導なんていうのはあまりなかった。長寿になったときに、一番、やはり目はしようがない。でも眼鏡というのがあるわけですから、何とか年とってもカバーできるけれども、歯ばかりは、もう、なくなってしまったら、幾ら入れ歯だといったって、入れ歯で食べたんじゃ味もそっけもないし、そういったことも含めると、今そこら辺の、歯に限らずですけれども、健康教育というものを、ちょっといろいろと豊島区として、いかにしていらっしゃるか教えていただきたい。 ○阿部教育指導課長   1つは、今委員がおっしゃったような歯磨き体操もそうなんですけれども、そういう病気の予防といいますか、それが1つの柱になっているかと思います。  もう1つ、やはり、たくましい体をつくるという意味では、食事ですね。食についての教育、これが1つの大きな柱になるかと思います。  そして、まさに健康で動ける体をつくる。そして維持する。それのための体育指導ということが、やはり3つの柱があるかなというふうに思っています。 ○吉村辰明委員   特に、東京の子は体力が衰えてしまうなんていう話があるけれども、今は何か田舎でもだめらしいですね。というのは、治安というか危なくて、地方の、昔は3キロも4キロも歩いて学校へ通ったっていう形の親が、途中で誘拐でもされるんじゃないかとか、いたずらされるんじゃないかというので、奥さんが軽自動車を買って、学校まで送っていくのが、今むしろ地方が、それが現状であって、バス停まで軽自動車で送ってバスに乗って学校へ行くとかですね。ですから、丸きりもう今までのように、都会の子だけではなくて、地方の学校が遠いお子さんまでが、体力低下に陥っているというのが現状だそうですよ。数カ月前に統計が出されておりましたけれども。  そういった中で、やはり先程、当初申し上げた長寿になったときに、果たして健康で生きていけるかというのは、時期というものがしっかり基盤をつくっていくということが大切じゃないかと思っています。  ご承知のように、脳の発達なんていうのは、もう90%幼児時期に完成されてしまう。あとは中身の成長だけですけれども。知的な能力というのはですね。でも、体力というのは、もちろん女性と男性は、多少、発達段階の年次が違いますけれども、やはり義務教育での体力的な教育というんですか、教育指導というのが、後につながっていくわけでございます。そこら辺、何か特徴めいたことをお話しできる方はおられますか。 ○日高教育長   ただいま吉村委員のおっしゃる、まさにそのとおりでありまして、生涯に健康でなければ子供たちも成長がないわけでありますので、体力というのは極めて重要だというふうに思います。  同時に、先程のお話にもありましたけれども、歩くということが基本ですよと。まさにそのとおりなんですね。ですから、走・歩・跳という3つの基本動作というのは、とても重要なんです。ですから、歩く、走る、跳ぶという運動を、これは、まさに基本でありまして、これは日常的に積み重ねておかないと体力というのは養われない、こういうふうにも言われておりまして、極めて重要だなというふうに思います。  ですから、やはり生涯スポーツ大会も、まさにそれ沿って進行されておりますので、学校の基礎的、基本的な学習というのはもっと重要だと、こんなふうに認識をしているところであります。 ○吉村辰明委員   ありがとうございます。  ちょっといろいろ統合の話になってくると、距離が遠くなるとか、もちろん交通上の危険。昨日、私も交通事故についてお話させていただきましたけれども、そういった状態が、環境が長くなるわけだから、心配は心配でありますけれども、やはり大変、至便な環境になってしまった都会の中で、子供がいかようにか頑張って、今言った跳ぶ、投げる、走る、こういったようなものが日常、体育だけではなくても、学校生活の中で生かされるというのは大事なことだと思っていますが。  特に、実はこの間、体育祭におきまして、一部の皆さんには、もう聞いていらっしゃる方もおるかもしれないけれども、最近は、もう先生方が、大変そこら辺は情熱を持って子供たちに接しているというところで、二度目の人もおるかもしれないけど、改めて話させていただきますが、巣鴨北の春の体育祭で、男子のマスゲーム、体操なんですね、集団体操が、それはもうもちろん毎年やっているんです。私のところの家の裏が校庭ですので、もう1カ月前ぐらいから準備に入って、組み立てやら何やら練習をやっていて、にぎやかな声が聞こえてくるんですけど。当然、本番の日も、私も拝見させていただきました。それで、すばらしい演技が終わった時点で、もちろん1年から3年生全員男子という形でマスゲームをやるわけですけれども、3年の男子だけが、ぱっと朝礼台のところへ走ってきまして、何々先生、何々先生、ありがとうございました、3年間、ありがとうございましたと。要するに、3年間その体操をこつこつと教えてくださった先生ですね。その先生に、もう本当に腰が90度曲がるぐらいに頭を下げて、それでその先生を引っ張り出して、校庭のど真ん中に連れて行って胴上げやったんですね。その胴上げを受けた先生も、感極まってもうぼろぼろの涙になったわけでございますけれども、それを来ていたご父兄が、もう皆さんが目撃なさっている。これはむしろ、子供と先生の関係だけじゃなくて、そこにご父兄たちが見ていたというものを私はすごくよかったなという気がしております。  そこら辺、何かちょっとコメントいただければと思います。 ○阿部教育指導課長   前にも委員会でお話を伺っておりまして、私はその前の部分は見ておりましたが、大変子供たちが一生懸命やって、盛り上がっていた運動会だったというふうに思います。特に、組体操というのは危険な技ですから、そこを本番まで持っていくためには、どれだけの苦労があるかということは、本当にしのばれるわけでございまして、そういう、本番を見ただけで、それだけの感動を得たということは、実は回りの教員にとっても、それまでの苦労ということは共有しているかというふうに思います。そこの凝縮が子供たちに伝わって、そういう、先生に感謝するという思いになったのかなというふうに感じております。  これは巣鴨北中もそうであると思いますし、多くの学校で、そういう思いでやっているのではないかと、私はそう認識しております。 ○吉村辰明委員   そういう意味で、さきに話した経営者たる校長先生と、いわゆる教職員の皆さんが 一体となって、今それぞれの学校で汗を流されているんだなという気がします。  ちょっと単純な質問で申し訳ないんだけれども、今、学校の先生の勤務時間というのはどういうふうになっていらっしゃるのか。何時から何時というか。 ○阿部教育指導課長   8時15分から午後5時まででございます。 ○吉村辰明委員   大変早く来る先生が今、大分増えていらっしゃる。私らも何かちょっとした用があるときは、7時とか7時半ぐらいに表に出ることがあるんですけれども、特に副校長は早いですね、今ね。副校長がまずトップで学校へ入ってくる。そして若手の先生、都電の方面から、それから掘割の交差点から。ある時期は、8時にならないと先生たち来ないのかななんていうふうに私も質問したことがあった。機械警備で入っちゃいけないんじゃないかななんていうことも感じておった次第でございますけれども、今、本当にそういう先生方が、大変熱心に登校なさっていますし、また、5時になったからって、さあ、よーいどんで帰る姿というよりも、もう本当に、こうこうと遅くまで職員室等に電気が見受けられますけれども、そこら辺、何か感じられるところはありますかね。 ○日高教育長   本当に、学校をよく見ていただいているなというふうに思いますけれども。そのとおりでございまして、副校長はもう7時ちょっとには学校にいるんですね。どこの学校においてもそうです。そして、既に校内を巡視して、安全確認をやっております。これは、ただただ安全確認だけではなくて、各学級の教員が、いかなる教育環境をつくっているかも見ているわけでありまして、そういう意味では非常に価値ある、朝の出発ができております。  こういう副校長の、やはり健康も大事でありますので、私は副校長会の折には、先生方の健康も大事ですから、休めるときにはしっかり休んで、というお話もさせていただいていると、こういうところでございます。本当に、同様に、教員も勤務時間というのは5時で終了でありますけれども、5時からが仕事という感じでありまして、まさに子供たちと部活動をやる中学があったり、これはほとんどの中学でもう5時過ぎになっているわけでありまして、遅くまで、そして研究も進んでおりますので、そういう意味では、小学校においても7時、8時、こういう学校というのは、ざらにあるのではないかと。調査をしたわけではありませんから、数値は持っておりませんが、もう本当に遅くまで、朝は早くからと、こういうことで頑張っていただいているところであります。 ○吉村辰明委員   本当に、何か私どもが育った義務教育の時代に、何となくまた戻ってきたなというようなことで、大変うれしく思っております。やはり先生と子供の信頼関係、そこからやはり教育というのは始まると思うんですね。何も、40人優等生をつくることは先生の使命ではなくて、やはり大きなことを言えば、先程、申し上げました80過ぎても90になっても母校を思い出し、そして、あのときみんなと一生懸命頑張ったから、今こうして長生きしていられるんだなというふうな、そこへつながるような学校時代というのを、これからやはりつくってもらいたいし、今、そういうステップになっているということで、大変うれしく思っております。  あこがれというのは、何か、遠くから見て思う気持ちをあこがれというらしいんですけれども、そうではなくて、もっと身近な場面で先生と子供がぶつかり合いながら、そして6年間、3年間、豊島の教育を受けていただくということは、私たちも本当に、私は、今年、孫が生まれましたので、孫を今度は豊島区の学校にお願いする立場ですので、いい、皆様からうらやまれるような環境をつくっていただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  では、以上で終わらせていただきます。 ○竹下ひろみ委員   竹下でございます。本日もよろしくお願いをいたします。  私は参考書286ページの10、それから成果報告書190ページの21世紀の学校づくり懇話会の運営経費に関連した質問を幾つかさせていただきます。  昨年報告されました21世紀の学校づくり懇話会でも、学力の向上ということは重要課題として挙げられております。そこで、教育委員会では、平成14年度から定量的にはかれる基礎的、基本的な内容の定着を見るということで、いわゆる学力テストを実施されておりますけれども、昨年10月に、この学力テストの第3回目が調査を行ったと記憶しております。  そこで、その学力テストの結果がどのような結果であって、またそれをどのように分析されているのか、教えていただきたいと思います。 ○阿部教育指導課長   今、ご指摘の学力調査ですけれども、基礎的、基本的な内容の定着ということで、小学校の4年、中学校1年の国語・算数学で行いました。今回の調査は、全国的に展開している調査を使わせていただきましたので、全国と比較するということができましたし、もう1つは、これぐらい到達すればいい、という目標値というものを定めてございまして、それにどのぐらい、今、子供たちがそれをクリアしているかということが、数値として挙げられております。  全体的に申しますと、目標値を超えている子供たちが、小学校で8割5分程度の、各、いろいろ観点があるんですけれども、中学校では教科によってあれなんですけれども、国語の方では7割5分、数学の方では7割程度の達成をしていると。そのようなことで、決して、子供一人一人にとってみれば、いい子供もいますし、やはり、もうちょっと力をつけたいという子供もおりますから一概には言えませんけれども、大まかに言いますと、全国の目標値を達成しているかなというふうには考えております。 ○竹下ひろみ委員   わかりました。  全国的には平均であったということ、また、目標値に達しているということで安心はしておりますけれども、この間、私が資料を見させていただいたときに、目標値の平均はとっているけれども、学校別に見ますと、高い評価のところもあったし、低い評価のところもあって、その平均ということなんですが、これは学校別、または学級別に対策が必要となる学校も出てくるのではないかと思いますけれども、その辺を、指導方法として改善をしていかなくてはいけないということで研究も必要だと思いますが、今年度、具体的に、具体策としてそれを実行しているところはありますでしょうか。 ○阿部教育指導課長   実は、夏休み中に各学校から授業をこう改善しようという、課題を捉えた上で改善ということでポイントを出していただきまして、教育長に、直接ヒアリングをするという場面をつくりました。その中で各学校が、改善ポイントを出してもらっているわけですけれども、例えば、これまで国語ですと、読み聞かせというのが個々の教員でやっていたけれども、学校全体として取り組んでいこうということで、聞く力をつけていこうとか、それから算数で、授業の前半部分はみんなで繰り返しの練習をしていこうと。後半はみんなで考えるような学習にしようとかというような、そういう具体的なプランを出していただきました。その上で教育長に問答をしていただきまして、それでより実効性のあるものにしていこうと、そういうことで企画をしているところでございます。 ○竹下ひろみ委員   私は、特に勉強だけがよくできる子供を育てようと言っているわけではありません。 子供たちがいろんな形で学習というものをしてほしいと思っておりますし、体験を通して知能だけが発達した子供だけではなく、心も発達してほしいと思っている親の1人でもありますけれども、しかし、そうは言っても、頭がいいというか、そういうことにこしたことはないわけで、先程も出ましたように、懇話会の資料の中にも、保護者等の意向、意識調査の中でも、小・中学校の魅力の向上に必要な内容として、基礎的・基本的な学力の定着を望む声が非常に高い数字で現れていると思います。
     先程のご答弁の中で、今年度の取り組みとしてヒアリングをされたということですけれども、例えば、今の子供たち、特に低学年なんですが、私が思いますには、学習をする姿勢、学習をするくせをつけるというんでしょうか。そういうものが、私はとても今、必要なのではないかなと思っています。  そういう中で、授業以外の時間、例えば朝学習とか宿題等で、プリントとして短時間の時間を活用したスキル学習というものが、各学校で取り組みをされていると思いますけれども、その辺の状況はどのように捉えておりますでしょうか。 ○阿部教育指導課長   今、委員がご指摘なさいましたスキル学習ということですけれども、短い時間で繰り返し計算練習をするとか、あるいは漢字練習をするとか。場合によっては、短い時間で読書というようなこともあるわけですけれども、かなり学校で取り入れをしております。  ただ、1週間の中で、ずっとそれだけをやるわけではなくて、例えば火曜日は計算、水曜日は漢字、金曜日は読み聞かせとか、あるいは読書というような形で、パターンを変えながらやっている学校も多うございまして、それについては3つやっているというところもあれば、1つやっているというところも、まちまちでございますけれども、かなり学校で取り入れをしてございます。 ○竹下ひろみ委員   その中で、私は今、小学校2年生の娘がおりますけれども、その娘に1つやらせているプリントの中に、百ます計算をやらせています。1、2年ほど前から陰山英男氏が、この方は兵庫県の公立の小学校の教師から、現在は広島県の学校の校長先生をされている方ですけれども、この百ます計算とかドリルというものを教材として広く勧められているようで、別にその方の宣伝をしているわけではありませんけれども、最初の計算を子供たちが覚えるのにとても有効であったのではないかなというふうに感じていますが、これは細かいことですけれども、そういう百ます計算とかをされている学校の把握は、教育委員会でされておりますでしょうか。 ○阿部教育指導課長   先程の授業改善プランの中に、その、百ます計算等も取り入れている学校もございますので、具体的にどこの学校でどれをやっているということについてはわかってございます。 ○竹下ひろみ委員   これは指導する先生の好みにもよると思うんですけれども、そこで、朝学習の時間や宿題とかに本読み、漢字練習、またドリルをやらせるという、そういう習慣付けをされる先生もいる中で、あまり宿題を出さない先生も中にはいらっしゃる。いろんな先生の、学校や教師の中での指導の好みで大分差が出てくるのではないかなと。スキル学習といいましても、ちりも積もればで、やはり毎日の習慣というものは、とても大事なものではないかなというふうに思っています。  それで、特に1、2年のお子さんにとっては、学校の先生というものは、もう親よりすごく影響力が大きいものだと私は思っておりますけれども、その先生の指導力に差が出てくるということは、多少問題ではないかなというふうに思っているんですね。  何が言いたいかというと、学習ができる子供だけをつくり上げるというのが教育ではありませんけれども、隣接選択制により、ある程度、保護者や子供たちは学校を選べるようにはなりましたけれど、校長先生とか副校長先生、あるいは担任の先生を自分たちで選ぶということは、なかなかできないことだと思うんですね。それで、今年の2月に読売新聞社で全国の世論調査の中で、子供の学力低下を不安に思うとする教育に関する世論調査を行ったんですけれども、その中でゆとり教育というものに不安を感じている方たちが8割方いると。今日はそのゆとり教育に関しては質問はしませんけれども、同じく教師に対して、大変厳しい目を向けている保護者の方、社会的な方たちがたくさんいたということに私は、もう、びっくりしたわけですが、先程の吉村先生と少し観点が違うかもしれません。少し辛口かもしれませんけれども、いい先生ばかりではなく、悪い先生も確かにいるわけで、豊島区にはそういう事例はないと思いますけれども、最近、わいせつ事件を起こす教師が増えている。また、教え方が下手な教師の増加。また、子供が好きではない教師の増加。そういう先生が多くなってきているという意見が、保護者の間でもそういう話がときどき出ることがあります。  今、朋有小学校では学校参観週間なんですけれども、そういう学校参観週間などを利用しまして、学校を訪ねて、いろんな先生の授業も拝見させていただく中で、子供たちをしかれない先生、それから褒めない先生というのが、私は最近とても増えているのではないかなというふうに身近に思うわけですけれども、そういう先生たちの指導というものを研修という形でやっていらっしゃると思いますが、どんなふうに捉えておりますでしょうか。 ○阿部教育指導課長   大変厳しいご指摘かなというふうに思っておりますけれども。確かに教員は勉強を教えながら子供を褒め、場合によってはしかり、そうやって人間性を豊かにしていくことも必要だというふうに思います。教えるばかりで、そういうことを、やはりやらないという教員も中にはいるかなというふうに思っています。  教員研修のことをちょっとお話しさせていただきますと、実は人気がある講座は、教育相談研修というのがあります。これはどういうことかといいますと、どうやったら子供とうまく関われるようになるかとか、子供の心をどうやって受け止めることができるかとか、そういう内容になるわけです。そうすると、当然そこに教員の働きかけということについての研修が入ってまいりますので、結論から申しますと、その研修が一番人気はございます。その認識がある教員には、そういう研修を行いますけれども、校長の目から見まして、やはりそういう認識が足りないという教員がおりますので、そのことについては、先程もちょっと触れましたけれども、今、学期に1回ずつ必ず教員と校長、副校長が面接をして、いいところ、あるいは指導しなければならないところ、面接しながらやりとりをする場面を必ずやっておりますので、そういうところで本人に伝えて指導するということをしてございます。 ○竹下ひろみ委員   わかりました。  東京都の教育委員会の教育目標の17年度の重要施策の中に、「校長の人事構想に基づく教員人事の実現や、学校の組織的な課題対応力向上のための主幹の配置を引き続き計画的に進めることなどにより、校長のリーダーシップの確立を図る」という文言が出てまいりますけれども、研修は東京都の研修のところに行って研修をされるわけですが、毎日の、日々の学校生活の中で、教員の先生となるのは、やはり校長先生であり副校長先生であると思います。その校長先生のリーダーシップによって、いろんな気付きをしていく先生、先生も一緒になって、やはり成長していかなくちゃいけないと思いますので、そういう成長できる先生を育成するのは、やはり私は校長先生や副校長先生ではないかと思っているんですね。  それで、日高教育長さんが、以前、目白小学校や南池袋小学校の校長先生であったときに、大変すばらしい校長先生がいるということで、私も、そういうお噂は聞いておりました。でも、目白小学校はうちの選択校に入っておりませんので、行かせてみたいなと思っていても、なかなか行かせられない。そういう意味では、いい校長先生がいる学校をつくっていくことも、その特色ある学校づくりの1つになるのではないかと思っているんですね。  それで、6月25日に男女平等推進センターで、としまの教育を考えるということで、日高教育長の「人づくり、夢づくり、未来づくり」という講演がありまして、私は、大変わかりやすいお話を聞かせていただいたのですが、そういう、いろんな人の話を聞ける場も、教員の先生にも必要なのではないかなと。それから、先程、学期ごとに校長先生と教師との面接をされるということですけれども、教育委員会とか教育長さんとの直接的な、校長先生または副校長先生との対話とか、スキンシップを図りながらのレベルアップを図っていくというような話し合いは、実際にはあるんでしょうか。 ○阿部教育指導課長   やはり校長の人事構想とか、あるいは学校経営方針ということにつきましては、私どもも年度の初めに聞き取りをしております。校長が今年1年どういう学校をつくりたいのかということを聞きます。そして、年間の確定では評価をしながら、また、年度末にかけては人事異動ということがございますので、どういう人材が必要なのかとかということについてもやりとりをして、学校の実態の把握を努めながら、校長の悩みに耳を傾けたりとか、あるいは、こういう方針でやったらどうですかというようなアドバイスをしたりというようなことでやりとりをしてございます。 ○竹下ひろみ委員   わかりました。  この間の教育だより、9月の教育だよりだったと思いますけれども、名人先生奨励事業というものをしたというお話が載っていまして、それは具体的にどんな事業なんでしょうか。 ○阿部教育指導課長   名人先生と言いますのは、とにかく授業力、簡単に言えば授業がうまい、子供たちをうんと乗せまして、そしてきちっとした学力をつけられる先生。そういうことで名人先生事業というのを始めてございまして、今年も5名の名人先生ということで、校長から推薦をいただいて、私どもの方で審査会をつくりまして、それで普段、私ども指導主事が学校を回って授業観察をしてございますので、そういう趣旨に基づいたり、あるいは、直接授業を見たりしながら審査をして決めてございます。 ○竹下ひろみ委員   わかりました。  いろんな目的があって、方向性を打ち出していくわけですけれども、子供たちに確かな学力や、本当に真の生き方を身につけさせて、子供の個性を認めて指導していくことは、今の教育にも求められておりますし、私たち保護者にもそれは与えられている大きな課題ではありますけれども、本当に、教えてもらいたい先生というものを現場にたくさんつくっていただくことも、教育委員会の大切な仕事ではないかなというふうに思っております。親も教師も一緒になって、いい学校をつくっていくために、教育委員会も日々努力されていると思いますが、私たちの議会も一生懸命それを応援させていただきたいと思いますので、それに関しましては、これからも、もっともっとさらなる向上を目指して、頑張っていただきたいと思います。  先程、学校改修の話が出ておりましたけれども、それに関連いたしましてお伺いいたします。  隣接校選択制になりまして、学校の特色を生かせる、選び方の1つとして学校の特色、それから開かれた学校とか、情報発信とか、隣接選択制にはいろいろなメリットもあると思うんですけれども、その中で設備面での条件が整っていないとか、ばらつきがある。そういう風評とかのいろんなことで、学校がきれいとか、きれいでないとか、そういうこともあると思いますけれども、そういうことで選択制によって学校にばらつきが出ているのではないかと思いますが、もう5年たちますが、その辺の数字的な結果は出ておりますでしょうか。 ○齊藤教育総務課長   選択制、平成13年度にスタートで5年目でございまして、申請するときに申請者の方からアンケートをちょうだいいたしておりまして、その中で選択理由、いろいろこちらの方で想定する項目を立てて、それについての回答をいただいております。  その中で、今、委員のご指摘の学校の見た目の、そういうところを理由とするような項目といたしまして、実際に学校を見学して、そこで、その学校がいいということで決めたというような希望を、理由に挙げている方々が一定数ございます。平成14年度からでいきますと、大体6.8、7%ぐらいなんです。これは年度によって結構ばらつきがありまして、必ずしもその部分が増加するとかいう、そういうような傾向はございません。  大変失礼しました。もう1つ項目として、施設と、それから環境という項目がございます。こちらの方が、今の委員のご指摘の項目事由に当たるのかなと思います。大変失礼いたしました。  そちらの施設と環境ということで申しますと、大体2%から3%弱ということで、横ばいということでございますので、この理由については、全体的にその他というような位置付けになりまして、多いところの理由からすると下位の方。それが理由で学校を選ぶという部分につきましては、ごく影響としては小さいというふうな捉え方をしております。 ○竹下ひろみ委員   設備が整っていることにこしたことはないわけで、設備面だけで学校を選ばれているのではありませんというご答弁でしたけれども、やはり新築した中学校とかに確かに大きな差が出てきていることは、私は確かだと思っております。  先程、ご答弁の中で、これから10年間に学校の改築、改修等の工事のために、58億円程度かかるということでありますけれども、少しずつでも進めていかないと、一度に58億というお金は出てきませんので、少しずつでも改修をしていった方がいいのではないかと思いますが、その辺はどのようにお考えでしょうか。 ○藻登知学校運営課長   先程、約10年間で約58億円かかるということを、ちょっとお話をさせていただきました。確かに私どもといたしましては、少しずつでも一応改築をというふうに思ってございますけれども、今現在の計画を申し上げますと、旧道和中学校の方ですね。これにつきましては、財政状況ですとか、補助172号線の整備状況、それらを見ながら、今の予定では22年、あるいは23年の2カ年間の計画で、建設をしていくと、そういう予定になってございます。  それ以降につきましては、財政状況はこういう状況でございますので、本当は改築を逐次進めていきたいんですけれども、そういう財政状況を考慮しながら、築年度が古い学校、それから当然学校の場合には、起債あるいは補助金等々もらってございますので、そういうところを勘案しながら、あるいは仮校舎の確保ができるかどうか、そういうところを見ながら考えていかなければいけないだろうというふうには思ってございます。ただ、くどいようでございますが、こういう区の財政状況を見ますと、その辺についてもなかなか、非常に難しい部分があるのかなというふうに考えてございます。 ○竹下ひろみ委員   今、ご答弁の中にもありましたけれども、もし改修するに当たっても、改修している間、学校そのもの、生徒さんそのものをどこかへ移動しなくてはいけないとか、いろんな様々な問題が出てくると思いますけれども、そういうことも1つ1つ考えていかなければいけないと思いますが、各学校ごとにそれは条件は違ってくると思いますけれども、その辺のことはどのようにお考えでしょうか。 ○藻登知学校運営課長   確かに、今、委員さんがおっしゃったとおり、本当に仮校舎の問題等々、各学校によって非常に課題がございます。それらを1つ1つの学校を見ながら、考えていかざるを得ないと思ってございます。  ただ、今年の3月に、実は文科省の方からちょっと報告という形で出てまいりましたけれども、これは耐震工事に絡みまして出てきた報告書の中で、全国的に、老朽化した学校が増えていると。本来は、そういう改築でやるべきところを、工事費が安く済む、あるいは工期が短縮できるということで、改修等も視野に入れながら考えたらどうだろうかという報告書も、出てございます。そういう仮校舎の問題、建築手法の問題、それから各学校の事情等、それらを見ながら教育委員会としても考えていきたいなというふうに思ってございます。 ○竹下ひろみ委員   わかりました。  次代を担う子供たちに、よりよい環境の中でのびのびと、また平等に教育を受けるということは、とても大切なことだと思っております。先程申しましたように、教員の質の向上、また指導力の向上とともに、学校環境の向上も今後最も大切な部分ではないかなと。そしてまた、預ける私たち親が、やはり親も向上して学んでいかなければいけないことがたくさん出てくると思います。これからも保護者と、また教育委員会が、学校の現場の先生たちとスクラムを組んで、豊島区の教育を真剣に考えていきたいと思っておりますので、これからもどうぞよろしくお願いをいたします。  私からの質問は、以上です。 ○堀宏道委員   先日、テレビで高校の吹奏楽の全国コンクールのドキュメントをやっておりました。そこにおいて、先生たちの並々ならぬ熱意、それから生徒たちの気迫を見て、何とすばらしいことかということで、ちょっと私も涙もろいものですから、涙を流しながら一緒に感動しました。先生と生徒が一体となって、1つの目標に取り組むことは、とてもすばらしいことだと改めて認識をした次第でございます。  中学には部活があって、それぞれの目標に向かって頑張っているというふうに思いますが、熱心に取り組む部、それから何となく存続だけしている部、中には部に入らない生徒もおられるというふうに聞いておりますけれども、この、部に入らない生徒というのは、どのぐらいの比率おられるのか教えていただけますでしょうか。 ○阿部教育指導課長   今のところ、運動系の部活動でございますと、中学校の生徒2千600人程度いるわけですけれども、1千590何人という数値でございますので、約6割近くは運動系に入って、それから790名が文化系の部活に入っているということでございますから、3割程度が入っているかというふうに見ております。 ○堀宏道委員   私は、中学における部活での体験というのは、人間形成をしていく上で非常に大事な役目を果たすというふうに考えております。今までも、この問題につきましてはたくさんの会派、また議員の方から質問があったように記憶しております。しかし、あえて述べさせていただくのは、それだけ重い課題であるというふうに考えているからであります。私の息子も、西池中の野球部でお世話になっております。本当に顧問の先生が熱心で、毎日のようにやっていただいているおかげで、小学校のときには、この間も新聞に載っておりました、小太りのちょっとぷっくりした体だったんですが、部活をやっていただいているおかげで、もう引き締まって男らしくなったなというふうに思っておりまして、それによって大食いになって、私の家庭の食費も圧迫されているわけでありますが、非常にうれしい悲鳴だと私は感じております。  それと、その部活において、礼儀、それから先輩・後輩の縦社会を学ぶことができる。そういった意味で、それだけではなく、先生に対しても、これは本当に真からお世話になっているという意味で、信頼感は絶大なものがあるのではないかなというふうに私は感じております。  また、これだけ熱心な部もあるのですが、中には、それほど、先生によって熱心にやってくださらない、時間的なものがあってできない、という先生もおられるようですが、その点の格差についてはどのようにお感じでしょうか。 ○阿部教育指導課長   ご指摘のとおり、部活教師と言われるような、部活を主にやっているというふうに、そういうふうに見える、ということでございますけれども、そういう本当に熱心にやっている教員もおりますし、もう一方では、授業の方にしっかり熱を入れて、ただし、ご家庭等の事情で部活が思うようにできないという方も、実際にいるのは事実でございますけれど、そういう方でも、やはり気持ちの応援といいますか、子供たちに一声かけるとか、そういうことは必要だなというふうに思っております。 ○堀宏道委員   やはり、教育委員会の方からもせび部活の重要性、それから先生方への部活先生と呼ばれても、学習を学ぶ以上にまた人間形成という意味では、非常に重要な位置も占めることだというふうに思いますので、ぜひ、さらなる充実を求めるとともに、やはり部活に所属していない子供たちへの対応というものも何かしら、強制はできないんでしょうけれども、促すということをちょっとしていただきたいと思うんですが、その辺についてはいかがでしょうか。 ○阿部教育指導課長   以前、学習指導要領の変わり目のときに、クラブ活動というのも小学校はやっていますけれども、部活動とクラブ活動というのが中学校にありまして、クラブ活動は全員参加ということだったんですね。ところが、中学のクラブ活動というのはなくなりまして、いわば自由参加の部活動に変わったわけなんですけれども。  その中でも、学校の中では、やはり中学生における部活、一生の趣味になる場合もありますし、ですから、かなり学校でそれには参加するようにというような促しはしているんですけれども、なかなか思ったような、自分の選べる部活がないというようなこともあるのかもしれませんけれども。いずれにせよ、そういう働きかけというのは、やはりこれからもやっていくように、学校を指導してまいりたいというふうに思っております。 ○堀宏道委員   教育長は、子供たち、または先生をどんどん褒めてくださいということをいつも提唱しておられます。こんなに子供たちはすばらしいんですと、こんなに先生たちはすばらしいんですと、どんどん褒めてやってくださいということをいつもおっしゃられております。  いろんなコンクール等々で入賞した者を、また、どんどんいろんな場でアピールもされているやに私も感じております。私は、そのことは大事なことではないかなというふうに思っております。やはり目標を設定して、それに向けて勉強以外で真剣に取り組んで、入賞を目指す。また、入賞しなくても、一生懸命頑張ったことによって、必ず、その子の血となり肉となっていくというふうに思います。また、入賞して、よくやったというふうに褒められれば、さらなる研さんを積もうというふうになるでしょうし、また、その子自身の自信にもつながっていきます。仮にだめであっても、一生懸命やれば、そこに対して悔しいと。何とかこの状況をもう1回挽回したいというような思いも出てくるでありましょう。  とにかく、一生懸命に生徒たちが取り組む環境、お膳立て、こういったシチュエーションを、どんどん褒めてあげたいので、ぜひシチュエーションを考えていただいて、そういった環境を整えていただきたいというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ○日高教育長   先程、委員ご指摘のように、吹奏楽のすばらしさというお話がございましたけれども、私どもの区でも、何と出場が8校のうち、東京都の第45回の大会において金賞を取った学校が1校、そして3校が銀賞、銅賞が1校と。8校しか参加しない中の5校が入賞するという、すばらしい成果をおさめているんですね。  こうしたことを区民にもすべて私は伝えたいと。この発信するのが教育委員会の役割というふうに認識をしておりまして、多くの場面で言わせていただいております。今申し上げたこの5校の金賞あるいは銀賞、銅賞については、8月3日に行われた、ごく最近のことなんですね。さらには、10月2日には、区民の大会がありました。ここに椎名町小学校のチームが出まして、私立を退けて、そして優勝するという、男女ともにすばらしい活躍をしました。  また千登世橋中が、それこそ私立の団体等のチームも押えて優勝すると。こういうすばらしい子供たちがございます。ですから、まさに文武両道でありまして、学問も大事でありますけれども、体を鍛えていく子供たちの部活というのは、極めて重要でありますので、いいことも認めながもその環境整備には、私どもにも大いに努めたいと、こんなふうに考えております。 ○堀宏道委員   吹奏楽の話が出ました。先日、我が町会の方で敬老会がありまして、池三小学校の体育館を借りて、大きい町会なものですから、そこで敬老会を開いております。そこに西池中の吹奏楽部、それから池三小の3、4年生が、西池中については吹奏楽の皆さんがおよそ30名ぐらい、休みの日なんですけれども来てくれて、おじいちゃん、おばあちゃんのために、心を込めた演奏をしてくださいました。池三小の子供たちも、よさこいを含めて披露してくださいました。本当に、その心のこもった、そういったものに対して、非常に、おじいちゃん、おばあちゃんが、高齢者から感謝の気持ちが町会の方にも上げられております。  特に感心するのは、コンクール曲を流すのではなくて、その高齢者に合わせた演歌、それから童謡、民謡、そういったものを、かなりの曲数、10曲以上披露してくださったんですね。これにはどれだけの練習をかけて、これだけの段取りをしてくれたのかなと。先生初め生徒には、ただただ感謝いたしますし、あれだけ上手に弾いてくれるということは、やはり、それぞれが目標に向かって一緒になって先生と取り組んで、熱心な先生がやってくれているからという部分もあるんでしょうけれども、取り組んでおられるから、あれだけのもの、コンクールとは別に、これだけの時間を割くわけですから、それについては本当にありがたいことだなというふうに、ただただ思うわけです。  地域とか世代間のコミュニケーションの事業としては、これは、すばらしい企画だと思っていますし、誇れる企画だと思っているんですね。こういう行事を教育委員会は把握はしていらっしゃいますでしょうか。 ○阿部教育指導課長   大変申し訳ございません。今、委員ご指摘の池三小で開かれたものについては存じ上げてございませんでしたけれども、地域、あるいは様々な催し物について、中学校の吹奏楽部が出ていったりとか、小学校の合唱が参加していたりということについては、私ども把握しているものも幾つかございます。 ○堀宏道委員   一度、実情を見に来ていただきたいですね。本当に、その子供たちが地域のために一生懸命取り組んでいる姿をぜひ、また、それに聞き入っている高齢者たちの姿を見ていただきたいというふうに思います。  地域と生徒のふれあいは授業ですることではなく、それ以外で考えられてもいいのではないかなというふうに思っております。これだけにとどまらずラジオ体操、夏休み期間中あるんですが、その時期に西池中の生徒会の皆さんが、延べ11日間にわたるラジオ体操について、毎日ほぼ全員が集まって、中心の台には生徒会の当番の人が上って、前には見本を示す生徒が並んでラジオ体操が行われる。毎日150名から70名ぐらいの人たち、高齢者も含めてたくさんの子供たちもみえるわけですけれども、そこでも活躍してもらっているんですね。本当に地域と学校が連携している地域だなというふうに、私は誇れるな、というふうに思っていますし、地域からもやはりそういった子供たちの姿勢に対して、表彰状を、町会単位なんですけれどもつくらせていただいて、学校の方に感謝状を渡させていただいております。ぜひ各地域と学校の連携、様々な行事での連携について、教育委員会として指導するということは難しいにしても、地域との連携で結び付きについて考えていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○阿部教育指導課長   昨年度から児童・生徒表彰というようなことを教育委員会として始めまして、昨年も小学校の中で、地域の老人会や老人ホームを年間を通して訪れて行くとか、あるいは美化活動を行うというような学校がありまして、そういうところで私ども把握しながら、表彰した経緯がございます。  こういう地域との活動について、本当に私どもの方に入ってこない場合も多うございますので、これから、今、教育長がいい事をどんどん出そう、というふうに言っておりますから、それに加えて私どもに情報をもらえるように、また私どももできるだけ行って、子供たちにも称賛してやりたいなというふうに思っております。 ○堀宏道委員   教育長、ちょっと話が長くなっちゃうんでいいです。  今までは感謝を述べてきたのですが、ちょっと手厳しくなるんですけれども。先程、朝食の話が出ました。やはり生徒の生活習慣や規則、それから規律、規範意識の欠如というものが非常に気にかかります。以前の委員会でも指摘はさせていただいたと思うんですが、小・中学校の遅刻の状況を教えていただきたいと思います。 ○阿部教育指導課長   遅刻の状況について、私どもの方で数としては、申し訳ないんですけれども把握をしている状況じゃありませんけれども、毎朝の校門指導等におきまして、なくすということについては努めているかというふうに思いますが、実際に決まった遅刻者がいるということは聞いてございます。 ○堀宏道委員   やはり地域に生きていますと、当然、子供たちが始業時間を過ぎて、たらたらたらたら歩いている姿とか、そういったものを見たときには、何やってんだという声は私なりにはかけておりますし、時間を守らなきゃだめじゃないかという声もかけてはいるんですが、それでも後を絶たないというのが今の現状なんじゃないかなというふうに思っております。これは学校だけの責任ではなくて、もちろん、一番の責任は私は家庭にあるというふうに思っております。やはり学校が把握した上で、家庭への、親への、私は指導して、おたくの息子さんは、それはもちろん家庭状況がありますから一概にそういうことを言うと、逆に反論されるからという部分もあるでしょう。しかし、やはり規則は規則、そういったものがあるわけですから、親ヘの指導というものも、学校側としてきちんと言うべき事は言うという姿勢が私は必要だというふうに思いますけれども、いかがお感じでしょうか。 ○阿部教育指導課長   ご指摘のとおりでございますし、学校も保護者の方には伝える努力というのはやっているというふうに考えております。 ○堀宏道委員 
     少なくとも学校は教育を受ける場でありますし、神聖な場所でなければならないというふうに考えております。教職者も、当然それだけの責任と義務を負っているというふうに考えております。しかし、それ以上に、また各家庭にも自分の子供を学校に預ける上で義務と責任が、私は当然あることだというふうに思っておりますし、やはり先生に教えていただくという立場の子供たちが、始業時間に間に合わないなんていうことは、やはり、あっちゃいけないなというふうに強く申し上げたいというふうに思っております。  それと、委員長すみません、ちょっと質問の内容が変わるので。  また、文教委員会の方でもちょっと発言をさせていただいたと記憶しているんですが、授業が始まるときに「起立・礼・着席」をしている先生としていない先生がいると。私は、欠かすことのできないセレモニーだというふうに思っておりますし、なぜこれが、私は、もう、それをずっと自分でもやってきましたし、いろんな人に、地域でこんなことなんですよという話で聞くと、えっ、と一様に驚かれるんですね。これについてなぜ徹底しない、また徹底できないのか、なぜなのかをお答えいただきたいと思います。 ○阿部教育指導課長   なぜなのかというふうに、ご質問なんですけれども、基本的に授業の始まりというのはけじめをつけることとは、これは重要だというふうに思っています。小学校の場合には、特に「これから4時間目の授業を始めます、礼」というような形でみんなでやるわけですけれども、委員ご指摘の、中学校の方のことかなというふうに思いますけれども、当然、起立・礼・着席、という形でやっている学校もあれば、そこまでの声はかけなくても、みんなが立って、始めますというようなことで礼をして着席をするという学校もあります。  ただ、これについては、やはりその教員の持ち味とか、あるいは授業の入り方とかということはあるかというふうに思いますので、これを私は一律にそうしなければならないものだというふうな捉え方で学校を指導するということは、なかなか難しいかと思いますけれども、けじめをきちっとつけて授業に入りましょうということについては、これは徹底したいというふうに思っております。 ○堀宏道委員   やはり先生に対して敬意と感謝の気持ちを子供たちが持ってくれることが、私は当たり前だというふうに思っておりますし、それをなくして子供たちを、私は、正しく導いていくことなど難しいのではないかなというふうに思っております。教育長、その辺は、短くご答弁いただきたいんですが、いかがでしょうか。 ○日高教育長   ご指摘いただいているとおりであります。教員は自信を持って子供を指導する必要があります。また、教わる子供たちも、それに感謝してやるのが当然のことでありまして、これは教育力ですから個々が違うと思いますけれども、そういう努力をする必要があると、こんなふうに思います。 ○堀宏道委員   今、ややもすると子供たちと先生が友達みたいに接するというようなものが見受けられます。それが人気のバロメーターにもつながるなんていう評価もあるかもしれませんけれども、少なくとも教える側、それから教えていただく側、教えられる側が明確化されないと、教育とは、私は呼べないというふうに考えております。だから、先生に今の言葉で言えば、ため口をきくというのが当たり前のような学校現場になりつつあります。しかし、これは非常に問題であると思いますし、改善すべきであるというふうに思いますが、その点についてはいかがお考えでしょうか。 ○阿部教育指導課長   教員と子供は友達ではありません。これについては、特に初任者研修で徹底しております。つまり指導者なんですよと。全体を把握する必要があるんですよと。子供たちの中にべったり入り込んで行ったら、見えないでしょうと。そういう意味合いでそういうことを指導しております。  これについては、師弟同様という言葉がありますけれども、子供たちと教員はいつも一緒にいるんだ。その部分と勘違いされている部分があるかと思います。子供たちと常に一緒にいながら、ただし指導者であるということはわきまえなさいよと。このことについて初任者には徹底しておりまして、そのことを学校の方にも広げるように、私どもの方も学校訪問等で詰めていきたいというふうに思っています。 ○堀宏道委員   別に移ろうと思ったのですが時間がないので、この問題でちょっとまた続けますけれども。  ある学校現場で授業参観の日がありました。公開がされておりましたので、いろんな教室を見てみようということで回りました。その中で人だかりができている、あふれんばかりに親が入っている教室がありました。その先生の授業を見ておりましたら、きちっと「起立・礼・着席」をしておりましたし、礼ができなかった生徒に対して「おまえ、何やってんだ」という、女の先生でしたけれども、非常に気迫を込めてスタート、それから終わりをしておりました。  授業の内容をもちろん見させていただきましたけれども、「金の斧・銀の斧」という物語、低学年ですから、いろんな物を自分でこしらえて、手づくりの物を持ってきて、いろいろなシチュエーションでやっているときに、子供たちの目が輝いておって、本当に授業に引き込まれているなと。もう、その子供たちにとっては楽しくて仕方ないんだなと。ああいった授業を見ると非常に安心もしますし、子供たちも健やかに育つのではないかなというふうに思いました。  そんな先生ですから、親に対しても、ずけずけ物を言っております。私もそれを耳にしておりますし、決して迎合なんかしていない。それでも、やはり、それだけの信頼感を得るような先生が現場にはいるということは、私はうれしいと思いますし、ぜひ教師の手本として名物先生として豊島区で扱ってもらって、いい見本として、そういった先生をどんどん宝として扱っていくことも必要ではないかというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ○阿部教育指導課長   信念を持っている教員の例かなというふうに思います。ぜひそういう教員をこれからも育成していきたいというふうに考えております。 ○堀宏道委員   それとは対照的に、たくさんの先生が「起立・礼・着席」をしませんでした。親もまばらで、また、これはうがった見方かもしれませんけれども、やはり自信がないような授業をしておりましたし、子供たちの姿を見るとまたよくわかると。机に突っ伏している姿もありますし、大きくあくびをして後ろをきょろきょろ、親たちをきょろきょろ見る教室もありました。やはり、その先生の1時間の授業にかける気迫というものが、どれだけ生徒には大事なのか。また、それを正当に評価する親の目というのも必要でありましょう。ですから、公開授業は私は大賛成でありますし、いい授業だというふうに評価をいたしております。どんどん第三者の目で授業を見てもらって、その正当な評価、また、そこから出てくるアンケート等に、ぜひ対応していただきたいと思いますし、先生にもどんどんと注文をつけてもらいたいというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ○日高教育長   厳しいご指摘だと思います。個人差がありますから、確かに教員の指導力というのは多少の違いがあります。しかし、子供を引きつけるような授業をやることは、教師の使命なんですよね。ですから、それに近づけるような研修も必要でありますし、今、授業感が変わりました。教室の中での授業ではありません。外とも人とも、ですから関わることを通して授業が展開されていますので、そうした手法を様々に生かしながら授業の改善をさせると、これに努めてまいりたいと思います。 ○木下広委員長   はい、ありがとうございました。  ここで休憩といたしまして、再開を午後1時01分といたします。  それでは、休憩でございます。   午後 0時01分休憩 ───────────────────◇────────────────────   午後 1時01分再開 ○木下広委員長   委員会を再開いたします。  次に、公明党にお願いします。 ○高橋佳代子委員   よろしくお願いします。座ったままさせていただきます。  初めに、区立小・中学校全体の考え方からお伺いをしたいと思います。区立学校離れが以前から様々なところで話題になってきましたけれども、中学校においては特にその傾向が強いように見受けられます。現在どのくらいの割合で私立中学校に入学される生徒がいらっしゃるのか。また、その分析についてお伺いします。 ○齊藤教育総務課長   区立の小学校に在籍する6年生、その6年生の方々が区立の中学校に進学する割合ということで、これは、おおよそで恐縮でございますけれども、大体7割ちょっと欠けるぐらいの数字でございます。  その分析でございますけれども、やはり私立中学校、転出とかというそういう事由もございますけれども、やはり私立の中学校に進学されるという理由が大多数でございます。  結局、特に、最近私立の方の小・中一貫校とか、そういったところを希望される保護者の方が多うございまして、そちらの方の進学が、約3割強になりますけれども、公立の6年生に在籍されている児童のお子さんで、区立の中学校以外を選択される理由になってございます。 ○高橋佳代子委員   私は、その背景にある原因といいますかね。私立を希望しなければならないというか、確かに教育方針だの何だのあるとは思うんですけれども、それらについて何かご分析がありましたらお伺いしたいと思います。 ○阿部教育指導課長   1つは、私立学校、5日制になりましても土曜日に授業をやっているとかというようなことで、学力向上については一定の力を持っているのではないかというふうに保護者の方は捉えられているというふうに思います。  それから、もう1つは、生活指導面のところで、安定した生活指導ということで、学校の落ち着きというところで私立を求められているということも考えられるかと思います。公立も頑張っているつもりでございますけれども、そういう要因が背景にあるかなと思っております。 ○高橋佳代子委員   先程も、いろんな方から学校施設の何かお話もございましたけれども、やはり私立に比べてしまうと、やはり少々見劣りしてしまうと、そういうのが現状でございます。しかし、何とか区立学校のよさをアピールしようと特色を出しながら、それぞれの学校が一生懸命頑張っていると私は認識しております。  特に英語教育とか、水曜トライアルスクールなど、新たな取り組みを本区でも展開をされておりますことに関しまして、私も本当にすばらしいことであるなというふうに評価いたします。  これらの取り組みをされて、学校や生徒に何か変化といいますか、変わった面がございましたらお話しいただきたいなと思います。 ○阿部教育指導課長   今、小学校の英語、そして中学校の水曜トライアルスクールということで例を挙げていただきましたけれども、非常に、やはり子供たちの意欲を育てるという部分をうまく捉えて、平成15年度に策定した事業だというふうに思います。  水曜トライアルスクールについては、検定試験合格ということ目指すということをはっきりもう目的化しておりますから、そのあたりのところで子供たちが取り付きやすいという意味では、非常にいい授業ではないかと、自画自賛で申し訳ありません。  それから、小学校英語につきましても、これまで蓄積してきましたけれども、平成16年度に6校の小学校でモデル授業ということで5、6年生でやりましたから、それを全校に広げていって、今、カリキュラム検討委員会というのをつくっておりますけれども、実際にやってきている先生方からは、非常に子供たちも生き生きとやっておりますというような声を聞いております。 ○高橋佳代子委員   私は非常に頑張っていらっしゃると思うんですね。また、先程もお話ありましたように、日高教育長は、あらゆる機会を通して、区立小・中学校に在籍する生徒がこれだけ頑張っているんだという活躍を紹介されております。その一例は、先程少しお話をしていただきましたけれども、私も教育長と同様、区立学校のよさというのをどんどんアピールしていくべきだと、情報発信していくべきだというふうに考える一人であります。  本区では、区立小学校入学相談会、また区立中学校説明会が開催されておりますけれども、学校のことを知りたければそこへ行くか、また参観週間などを利用すればいいんですけれども、各学校にはホームページというのもございますね。私も見させていただきましたけれども、学校だよりを毎月しっかり掲載されて、学校の状況とか活動状況をしっかりアピールをされている学校もあれば、その反面、全く更新されていない、そういう学校もございました。パソコンの得手不得手も確かに先生の中にはあるかと思うんですけれども、保護者や入学対象者にとっては、インターネットも手軽な情報手段であります。先生方もお忙しいということは、十分承知しておりますが、隣接校選択制の今だからこそ、積極的な情報発信が必要であると私は考えますが、その点のお考えを伺います。 ○阿部教育指導課長   ご指摘のとおり、隣接校選択制をやっておりまして、子供たち、あるいは保護者の方が、やはり、どういう学校なのかということを知るという機会をつくっていかなければならないと思います。そういう意味で、学校参観週間等やっておりますし、今ご指摘のホームページのこともあります。今、ご指摘の部分につきまして、6月に校長会、それから副校長会を通じまして、状況をやはりきちっと更新してほしいということをお願いをして、さらに、学校の中で難しいという場合にはインストラクターを、1学期中、夏休みにかけて派遣をして、今、調整をしているところでございます。 ○高橋佳代子委員   わかりました。ぜひ、これに取り組んでいただきたいなと思います。  また、もう一方では、区立中学校は、隣接する区立小学校との連携、これを深めていくことも大事ではないかなというふうに思うんです。  ある中学校では、運動会の招待状、隣接する小学校の生徒に招待状を送っていると。そうしたところ、入学者が増えたという事例を、たしか以前お聞きしたことがありますが、そのあたり、具体的に取り組んでいる例なんかが、生徒獲得と言ってはあれなんですが、そのために一生懸命動いていらっしゃる事例がありましら、ご紹介いただきたいなと思います。 ○阿部教育指導課長   幼稚園や保育園の子供たちを小学校の運動会に招待するということは、よくやるんですけれども、確かに今、中学校の方でもそういうことが出始めています。それは、やはり中学校ということを小学生にアピールして、来てほしいということもあるかというふうに思いますけれども、そういう意味で言いますと、部活動の体験入門ですね、そういうことで、小学生に来てもらって部活動を体験するとか、あるいはある中学校では、授業そのものを子供たちに体験させると。数学、といっても算数のレベルの内容ですけれども、中学校の専門の数学の教員が、子供たちに親しみ持てるように、興味を引くように企画した授業をするということで、英語の授業もあったと思いますけれども、各教科の担当が、それぞれ小学生に合わせた授業を展開をして、少しでも自分の学校を知ってほしいと、そういう努力をしている学校もございます。 ○高橋佳代子委員   それは非常にすばらしいことだなというふうに思います。私も小学校のころは、中学校って結構、近くにあっても遠いところという感覚が非常にございまして、やはり体験する中で、ここの学校に来たいとか、そういう気持ちも芽生えていくのかなというふうに思いますので、そこら辺の取り組みもしっかりとお願いをしたいなというふうに思います。  続きまして、学校の安全についてお伺いをしたいと思います。  学校というところは、まず安全であって、また安心して学べるところでなければならないというふうに思っております。現在、各校にジャングルジムとか鉄棒とか、小学校なんかはそうですけれども、そういった遊具というんですか、そういうものが設置をされております。この安全点検については、どのような方法を行っていらっしゃるかをお伺いします。 ○阿部教育指導課長   教員の取り組みという意味でお話しさせていただきますと、学期ごとに安全点検という日を設けまして、これは校内の危険箇所がないかどうか、それから遊具、例えばささくれというようなものがないかどうか、というようなことを、学期1回点検する日をつくっておりまして、それから、月々にも安全の日というのを設けておりますから、これは交通安全等のことも入りますけれども、そういう形で教員の、あるいは主事の目を通して、学校内の施設設備の安全点検をするという、そういうことはやっております。 ○藻登知学校運営課長   普段の安全点検につきましては、今、教育指導課長の方からお話がありましたが、この前も事件がございまして、指がちぎれたというようなこともあります。そういうこともありますので、施設の関係につきましては、学校の方からお話がいただいた時点で、私どもが確認させていただきながら、極力、安全に対応できるように考えてございます。  また、ああいう事件の後に、施設の安全点検ということで、各学校の方にはそういう通知を出しまして、より一層点検するようにということで通知をしているところでございます。 ○高橋佳代子委員   1学期に1回、教職員の方々が点検をまずされていると。その他、破損しているような部分があって、連絡があれば対応する、という形であるというふうに理解をしましたけれども、実は私の地元の小学校で、先日、上り棒が根元から折れるという事故がございました。幸いけが人は出ませんでしたけれども、やはり大阪の事件に続いてという形だったので、非常に保護者の方がショックを受けております。あの後、文書として出されたということでありましたけれども、その後、それを受けた方々ですね、学校の関係者は、どのように再点検をされて、また報告等あったんでしょうか。 ○阿部教育指導課長   点検の方は、学校運営の方でやってございますので、今、例えば朝会、月曜日の朝にやっておりますけれども、副校長は、多分その間、校庭の中を回って、点検のためさわっていると思うんですね、遊具を。その中で根元が腐っているとか、あるいは木でつくったものが腐ってきているとかというようなことを見ていると思います。そういう姿というのは毎日の中で、体育のときに教員が見るとかということもありますし、そういうことは日常行われているかというふうに思いますけれども、やはり、まま、死角になっている部分とか、そういうことがありますので学期に1回とか、あるいは月に1回という日を決めてやっているわけですけれども、そういうことについては、再度、日々の点検ということについて考えていきたいというか、指導していきたいと思っております。 ○藻登知学校運営課長   申し訳ございませんが、そのことにつきましては、ちょっと私の方には情報が入ってございませんで、そういうことがあれば、すぐに対応をするということで考えてございます。 ○高橋佳代子委員   ちょっと、これでは非常に心配だなというふうに、すみません、私、思ってしまうんですけれども、今回の、折れた上り棒というのは、根元が腐っていたようですね。雨、風とかで様々腐食したんだなというふうに思うんですけれども、素人ではなかなか、確かに手で持って安全かどうか、ぐらつけば直すということかもしれませんけれども、壊れてから直すというのでは、やはり遅いんですね。今回の件も、もし子供が遊んでいたときに折れたりしたら、これは非常に大きな事故になったのではないかなと。大事故につながりかねないなというふうに思うんです。  この点について、お伺いします。 ○亀山施設課長   遊具についての安全点検という話でございまして、教育委員会より私の方がより技術的に近いということでお答えさせていただきます。  一昨年も、公園の遊具や何かの破損がありまして、議会もご承知のことと思いますけれども、その際に土木部、公園緑地課の方で遊具の安全点検のマニュアル的なものをつくって、公園緑地課の方の指導で、私ども施設課の方の職員も点検の方法を聞いてございますので、直ちに私どもの方でやれるかという話は別といたしましても、教育委員会だけということじゃなくて、保育園や何かにも遊具や何かがございますので、区内のそういう遊具全般について公園緑地の方と協議して、各部署で予防措置ができるような、点検をできるような仕組みを早急につくっていこうと思います。 ○高橋佳代子委員   学校から連絡が入っていないというのが、ちょっと私、心配だなと思うんですね。実は、ここに学校の10月運営委員会だよりというのを持っていまして、区に修理を依頼していますと明確に学校で書いているんですが、ちょっと連絡が遅れたり、いろいろしているのかなというふうに思うんですけれども。  今、あらゆる面で学校の安全性、これが非常に問われているというふうに思います。だからこそ防犯カメラやチャイルドサポーター事業の制度が行われているわけなんですけれども、学校施設内の安全対策に、またその点検については、くれぐれも万全の体制で取り組んでいただきたいなというふうにお願いをいたします。 ○松﨑教育委員会事務局次長   大変申し訳ございません。改めまして校長会等で、教育委員会として遊具だけに関わらず安全点検等について徹底するように、改めて指導してまいりたいと思います。 ○高橋佳代子委員   よろしくお願いします。  次に、またちょっと違う角度から子供の安全についてお伺いをしたいなというふうに思います。  最近は、区内にも頻繁に変質者が出没しておりまして、誘拐未遂のような事件も起こっております。いつだれが被害者になってもおかしくない状況については、私も子供を持つ親としては大変に危機感を抱いております。  本区におきましては、防犯ブザーの貸与、またセーフティー教室など、防犯のために取り組みを行っておりますけれども、教育委員会としてこの防犯についてどのようなお考えを持っていらっしゃるのか、まずお聞きしたいと思います。 ○阿部教育指導課長   まず、子供自身が危険ということを察知して、それにパニック状態になる可能性があるかと思いますけれども、そのときに声を上げられるとかというような形での、次の行動に移るような子供の育成ということを、やはり一番に考えていくことが必要かと思います。
     それから、もう1つは、学校の安全ということを考えた場合には、やはり学校の、今ある施設設備を使いながら、不審者が侵入するというようなことを防ぐとか、あるいは侵入した場合の全校体制での避難の訓練をするとかということを、セーフティー教室も含めまして、これは徹底してやっていかなければならないというふうに思っています。 ○藻登知学校運営課長   今、ソフト面でのお話をさせていただきましたけども、ハード面でいきますと、先程委員さんお話がございました防犯カメラの件もございますが、今、オートロックというのが非常に有効であるということが言われておりまして、一応モデルで池三小なんですが、今、オートロックをつけて効用を試しているところでございます。そういう設備面についても、そういう部分で対応していこうかなというふうには考えてございます。  また、同じソフト面に近いんですけれども、人の配置というのが非常に重要な部分になってまいります。他の区では警備員、あるいはシルバーということで経費をつけて対応してございますが、今、教育委員会内部で委員会を設けておりまして、今検討していると、そういう状況でございます。その中で、設備面の充実と、それから地域ボランティアを使った人の配置ですね。そういうのがお話として、今、出てきているところでございます。 ○高橋佳代子委員   わかりました。一生懸命取り組んでいらっしゃるということはよくわかります。  セーフティー教室についてなんですけれども、私も以前、様々なご意見を申し上げてきましたけれども、16年度から実施した事業でございますけれども、学校に伺ってみて、16年度はやはり初めてということで、まだまだ内容的に不十分であったところを非常に感じたんですけれども、17年度については、16年度の課題を克服するために様々なご努力をされたというふうに伺っているんですが、具体的にお聞かせいただきたいと思います。 ○阿部教育指導課長   本年の3月にセーフティー教室の実施の手引きというものをつくりまして、各学校に配付いたしました。それに基づいてセーフティー教室の進め方について、実践事例を基に考えてもらいたいということで、特に昨年課題になりましたのは、全部の子供たち、特に小学校1年から6年までですと、理解の仕方がやはり違ってくるということで、学年段階でやはりやっていく必要があるのではないかなと。これが1つの課題でございましたし、もう1つは、地域、保護者の参加をどうするかということが、やはり課題になってきまして、これにつきましては、学校参観週間等の中でセーフティー教室を実施するとかということで、できるだけ多くの方に来ていただいて、一緒に子供たちの安全について考えていただくということをやっていただきました。  それから、セーフティー教室は警察の方に来ていただくという意味で、あまり数多くできないものですから、その分、他の学期に、学年ごとにセーフティー教室のような内容を盛り込んで教室をつくるというようなことで、その辺の改善を図ってございます。 ○高橋佳代子委員   やはりそうやって何度か繰り返すことによって、自分の身の守り方というんですか、そういうのを獲得していくのではないかなと、必要であるなというふうに思います。  次に防犯カメラ、これはちょっと17年度事業になっちゃうのですが、これは全校設置は終了したのでしょうか。 ○藻登知学校運営課長   はい。一応、設置をしております。ただ、一部防犯カメラがどうしても設備的に建物の関係でつけられないと、そういうところもございまして、それに代わるものという形でつけてございます。  ただ、あと幼稚園が1カ所ほど、取り付けの器具の問題で、今、ちょっと検討しているというふうに聞いてございます。 ○高橋佳代子委員   また、危機管理課の方で、本年4月から豊島区安全・安心情報の配信が始まっておりますが、これについては、私も一般質問させていただいておりますので、早期に実現していただき非常にありがたいとは思っております。学校から入ってきた情報、これについてはどのような手順で配信をされるのかお聞かせください。 ○阿部教育指導課長   一報、私どもに入ってくる場合が多うございまして、それの後に詳細を確認した上で、危機管理の方と連絡をとらせていただいて、そこからすぐに配信が始まるという仕組みになってございます。 ○高橋佳代子委員   ただ1つ、私が気になっているのは、学校側の先生方のやはり意識でございます。以前は、不審者が出ると学校で注意を呼びかけるためにプリントが配布されていたんですけれども、しかし、それに数日費やすために子供に注意の声もかけられないことから、やはり瞬時に情報配信できるこのシステムの提案をしたわけです。しかし、システム導入後も、以前と同様のプリントが配布をされて、日がたってからメールが入ってくると、こういうこともございました。子供の情報というのは、やはり今おっしゃったように、真っ先に学校に入ってくるものではないかなというふうに思います。この点については、学校にどのように徹底をされているのかお伺いいたします。 ○阿部教育指導課長   基本的に、私どもが今把握しているものは、逆に保護者の方から学校へ、子供が不審者に遭いましたというようなことで連絡が入って、それが私どもに入ってつながっていくという場合が多うございますので、もう学校には入っているという状況の場合が多いということでございます。ただし、他の学校について、その情報を知らせていないということがございますので、それについては電話連絡で近隣の学校にはすぐに伝えているということは以前からやっておりましたけれども、それはそのメール配信とは別に近隣の学校に伝える、あるいは区境のところでは、区を越えた近隣の他区の学校にも伝えていくという、そういうような形で、なるべく早く学校間の連絡はとるということは体制をつくっているつもりでございますが。 ○高橋佳代子委員   そうなんです。大事なのは、なるべく早くということなんですね。起こってしまったことに関しては、本当に保護者から学校に行く、そうしたらもう瞬時に教育委員会の方、また危機管理課、そしてさらに二次被害を防ぐためにすぐに情報配信していくという、これでこそ初めてそのシステムが生きてくるわけで、やはり速効性が大事だと思いますね。その点についても、さらに校長先生方に意識徹底を図っていただきまして、取り組みをよろしくお願いしたいというふうに思います。  続きまして、先程から様々出ておりますブラスバンド部についてお伺いをしたいと思います。生徒が日々一生懸命活動しております。私も中学校に伺って、演奏を聞く機会がございますけれども、楽器購入や修理費などについては、1校当たりどのくらいの予算が今ついているのかお伺いをしたいと思います。 ○藻登知学校運営課長   部活動のブラスバンドの楽器の購入、修理費ということで、これは16年度の決算で申し上げますと、修理費としては大体300万ぐらいですね。中学校全体で、そのぐらいついてございます。 ○高橋佳代子委員   また、各校に保管されております楽器、これが現在どの程度のものなのか、教育委員会として把握されておりますでしょうか。 ○藻登知学校運営課長   非常に申し上げにくいところなんですが、私ども配付予算の方で楽器購入という形で、部活動のためにそれぞれ予算をとっておりますが、こういう状況の中で、なかなか希望するものをつけられないという状況でございますので、かなり長く使っていただいて、修理をして、大事に使っていただいているのかなと。あるいは、統合した学校の楽器を修理をして一部使っているケースもあるかなというふうには思ってございます。 ○高橋佳代子委員   中学生が、とにかく楽器を見に来てくださいと声をかけられたので、見に行きました。私もブラスバンド部の出身なので、楽器の状態はよくわかります。私たちが吹いていた楽器がそのまま、また、それよりも古い楽器という感じでございました。非常に、楽器をビニールテープで巻いて補強をして使っているようなところもございまして、非常に、それを見て私も胸が一杯になって、かわいそうだなと思ってしまったんですね。やはり手入れが悪いと、吹きたくても、どんなに練習しても、音が出なくなってしまう楽器というのが出てきてしまうんですね。それは、確かに、生徒の使い方が悪いと言われればそのとおりなんですが、大事に使っている楽器は、今でも、ちゃんと、しっかり音が出る楽器も中にはございますけれども、そこら辺、財政が厳しいことは私も十分承知をしておりますけれども、予算がないからといってこの状態を放置すると、生徒が楽器を購入しなければブラスバンド部は活動ができないと、そういった状態になってしまうと思うんですね。やはり文化創造都市宣言というふうにおっしゃるのであれば、子供たちの音楽活動の環境整備にも、ぜひ取り組みをされてはいかがかなというふうに思うんですが、その点はいかがでしょうか。 ○藻登知学校運営課長   ちょっと今年度のお話をさせていただきますと、これは例年楽器を購入する場合、どのようにやっているかというふうに申し上げますと、音楽部会というのを、各学校の音楽の先生が集まりまして音楽部会を開きまして、今年度はどういう楽器を、どこの学校のどういう楽器を買おうかと、そういうことで一応協議をして、買ってそれぞれ学校の方に配付をしていると、そういう状況でございます。  今年度につきましても、もう、既に音楽部会を開きまして、楽器も購入をいたしまして、それぞれ学校の方で使っていただいているという現状でございます。ただ、予算的に非常に厳しいということは、私ども、承知はしてございます。今後もできるだけ工夫をしていきたいなというふうには思ってございます。 ○高橋佳代子委員   予算がないのは課長のせいではありませんので、責めるつもりはないんですけれども、楽器自体は非常に、やはり高価なものになってしまいます。修理費も、だから同じく高いんですね。300万という予算、先程伺いましたけれども、これでは幾ら、もう新しい楽器も購入するのも厳しいですし、修理費ぐらいで飛んでいっちゃうのかなというふうに思うんです。やはり計画的に整備していかないと、突然揃えるということは非常に難しいことであると思いますので、その辺考慮していただきまして、今後、検討していただきたいなとお願いをしておきます。  続きまして、学校図書についてお伺いをいたしたいと思います。読書の持つ重要性は、機会あるごとに申し上げさせていただいておりますけれども、現在の各学校における図書費の配付予算、これはどのようになっておりますでしょうか。 ○藻登知学校運営課長   16年度の決算数値で言わさせていただきますと、小学校につきましては、総額で予算額としては1千万、それから中学校といたしましては、483万という数字でございます。 ○高橋佳代子委員   各校に割ると、大体平均どのぐらいですか。 ○藻登知学校運営課長   小学校と中学校で若干差は出てまいりますが、大体43万から44万。中学校の方が若干、少し、数万高いという状態でございます。 ○高橋佳代子委員   また図書標準に対しての蔵書の数、これはどのように認識をされておりますか。 ○藻登知学校運営課長   これは今年の3月の末現在でございますが、国の標準がございます。国の標準で比較いたしますと、小学校では94.5%、中学校では82%というふうに私どもで把握してございます。 ○高橋佳代子委員   もう少しかなというふうに思うんですけれども。この図書費についての使い方なんですけれども、必ず本の購入に充てなければならないという取り決めがしっかりされていたのか、実態はどうだったのかお伺いします。 ○藻登知学校運営課長   実は、この図書費につきましても、算定としてそれぞれ学校あたり、それから学級あたり、児童あたりで算定して図書費を出す金額にプラスいたしまして、本区といたしましては、拡充経費ということで、それぞれ16年度ベースでいきますと、小学校については22万、それから中学校については40万足してございます。それらを使っていただくということでやってございますが、やはり学校によりましては、前段で申し上げました、配付予算の中に入っている数字を図書費の方に使っていいのかちょっとわからないと、そういうようなことも若干見受けられます。ただ、執行率からいきますと、ほぼ各学校によっては100%を超えるものもあれば、6、70%というところもあって、まちまちな状態でございます。 ○高橋佳代子委員   私も、いろんな学校へ行くと、必ず図書室を見せていただくようにしております。努力をされている学校がある一方で、ちょっと努力が感じられない学校もございます。  現在、司書教諭の配置については、どのようになっていらっしゃいますでしょうか。 ○阿部教育指導課長   12学級以上の学校に配置するということになってございますけれども、それについてはすべてクリアしてございまして、また、司書教諭というように任命しなければなりませんけれども、それ以外の学校もまだ入っていない学校が2校のみということで、あとは全部司書教諭の資格を持っている教員が入ってございます。 ○高橋佳代子委員   この司書教諭の方々に対しては、区として、何か研修のようなものは行っていらっしゃるのでしょうか。 ○阿部教育指導課長   今年から、学校図書館担当者連絡会という形で連絡会を設けまして、図書のアドバイザーのような方を呼んで、ちょっとお話をいただくとかというような、そういう機会をつくるように、今年始めたばかりでございます。 ○高橋佳代子委員   次、聞こうと思ったら、言っていただいたんであれなんですが、司書教諭もクラス担任をしていらっしゃる関係上、非常にお忙しいということは十分承知しておりますけれども、そこでまた専門アドバイザーなどを派遣する、やはりこのスクールライブラリー活性化事業は生きてくるわけです。現在の状況も取り組み始めているということで伺っているんですけれども、また図書室を見て歩くと、ほとんどの学校が蔵書のデータを持っていないということがわかりました。購入時に記録する台帳があるようですけれども、貸し出しして返ってこない本があるために、正確な蔵書が、今、幾つあるのかということが全く把握されていないというような現状を目にするんですが、ひどいところでは、台帳の4分の1がもう紛失してしまって、ないというところもあるようでございます。これ、データがありますと、どういう種類の本が、今不足していて、何の本を購入するべきかということが見えてくると思うんですね。  また、検索するにも便利でありますので、この点について取り組んでいかれるおつもりがあるのかお伺いします。 ○阿部教育指導課長   今ご指摘のことについては、やはり1冊1冊の本を大切にするという意味で、もちろん学校の方に実態を把握して、注意を喚起したいと思っております。データ検索システム等につきましては、先程名前が出ましたスクールライブラリー活性化計画ということで、今年取り組み始めまして、千登世橋中学校が、その検索をパソコンを使ってやるというようなことを計画の中に載せてございますので、その成果を見ながら、今後検討してまいりたいというふうに思っています。 ○高橋佳代子委員   わかりました。また、区内には多くの読み聞かせのボランティアの方がいらっしゃいます。この方たちが、朝の読書活動でも各学校で活躍をされておりますけれども、本の情報収集や技術の向上を目指して講習会の開催を以前から望まれておりますが、今後の取り組みについてお伺いをいたします。 ○阿部教育指導課長   スクールライブラリー活性化5カ年計画という中には、ボランティア研修ということで予算も立ててございますので、これからそういう方たちの研修の機会ということを設定をして、考えてまいりたいと思います。 ○高橋佳代子委員   また、現在、子ども読書活動推進計画の検討に入られておりますけれども、未来の大切な宝である子供たちの心を耕していくために、ぜひ実効性の高い計画の策定を望みますけれども、ご決意のほどお聞かせいただければと思います。 ○植竹中央図書館長   今現在、子ども読書推進計画を中央図書館と、そして学校、運営課や指導課と組んで、また他の各部局とも組んで進めております。その中では、できるだけ抽象的な文章ではなく、具体的なものを盛り込んで実効性の高い計画を教育委員会全体として立てていきたいと考えております。 ○高橋佳代子委員   ぜひこれからの教育を考えた場合に、非常に重要なことであるというふうに考えますので、しっかりと取り組んでいかれるよう要望いたします。 ○藻登知学校運営課長   先程、委員の方から遊具の件でございます。これは9月30日に、私どもの方に情報として届いてございました。今、修理を依頼中でございます。今、契約も済んでおりまして、修理中ということで、本当に先程中途半端な答弁で申し訳ございませんでした。ご答弁申し上げます。 ○高橋佳代子委員   わかりました。そこら辺もしっかりよろしくお願いします。  続きまして、成人式についてお伺いをいたします。現在、本区においては、東京芸術劇場で音楽成人式が行われております。このような音楽成人式はいつごろから行われ始めたのでしょうか。 ○西澤学習・スポーツ課長   芸術劇場での成人式につきましては、手元の資料では平成9年からずっと使っておりまして‥。すみません、芸術劇場ができたときから、そちらの方でやっておりまして、音楽成人式の方はちょっと調べさせていただきます、すみません。 ○高橋佳代子委員   私、気になっているところは、全体の参加者、これが非常に少ないというふうにお聞きしているんですね。ここ数年の対象人数に対して、参加者の割合、どのようになっていますでしょうか。 ○西澤学習・スポーツ課長   平成12年が33%、13年が同じく33%、14年が34%、15年が37%、16年が40%と、そのような数字でございます。 ○高橋佳代子委員   私の認識では、23区で最も低い参加率であるというふうに認識しているんですけれども、私は別に、決して、今の音楽成人式を否定しているわけではありませんけれども、この数字を見ていると、やはり内容的にも様々な部分でも検討していく必要があるのかなというふうに思います。  対象者である成人の意見については、どのような形で反映を今されているんでしょうか。 ○西澤学習・スポーツ課長   私どもでは、庁内で成人式の運営委員会を設けてございます。ここで私どもで所管をしております青少年委員、これは育成委員会からご推薦をいただいております委員ですけれども、この方々に日ごろの活動を通じまして、成人の方々の意向を把握していただいていると、そのような状況でございます。 ○高橋佳代子委員   成人の本人の意見というのは、生かされていく場所は今ないということで理解をしたんですけれども、やはり対象者を含めた実行委員会、この検討していく必要性があると思うんですが、いかがでしょうか。 ○西澤学習・スポーツ課長   平成16年1月の23区の実施状況でございますが、23区のうち11区がこういった実行委員会を持っておりまして、そのほとんどが新成人を含めた実行委員会の体制となってございます。こういう状況を踏まえまして、私どもにつきましても、新成人の生の声を企画に生かす方向で検討してまいりたいと存じます。 ○高橋佳代子委員 
     前向きなご答弁、非常にありがたいなというふうに思うんですけれども、やはりお金がないという現状はあるんですけれども、だからこそ知恵を出し合って、より思い出深く残るような成人式というのをつくっていく必要があるのかなというふうに思います。飲食・記念品・実行委員会、これがすべてなしというのは、23区で豊島区を含めて3区のみでございます。この状況と参加率の低さを踏まえて、やはり今後の取り組みが必要ではないかなと思うんですね。  1つ、ちょっと私、区民の方に言われたのは、記念品に関してなんですが、今は配られておりません。例えば区内の映画館とかにちょっとご協力いただいて、招待券とは言わなくても割引券とか、何かそういった形で文化的な施策にもなりますけれども、そうういった知恵が働かせられないのかなというご意見をいただいているんですが、その点についてはいかがでしょうか。 ○西澤学習・スポーツ課長   今度の1月に開催をいたします実行委員会の第1回目につきましては、インターシップの学生に参加をさせております。その中でもただいま委員の方からご発言いただきましたような割引券、また、庁内の委員の方からは西口でありますので、西口商店街さんとの連携で割引券を配るとか、そういったことの検討も必要じゃないかという様々なアイデアが出てきておりますので、こういったことも参加率の向上の一助となるというふうに考えますので、積極的に検討してまいりたいと思います。 ○高橋佳代子委員   やはり学生はすばらしいアイデアを出すなと、今思いました。しっかりと、これも今後のために検討していかれることを要望しておきます。  すみません、以上です。 ○木下広委員長  ご協力、ありがとうございます。 ───────────────────◇─────────────────── ○木下広委員長   最後に、民主区民さんにお願いします。 ○永野裕子委員   民主区民豊島区議団の永野裕子でございます。よろしくお願いいたします。  まず決算参考書286ページ、成果報告書は190ページでございます。先程も関連のものはできておりましたが、21世紀の学校づくり懇話会運営経費に関連して、お伺いしたいと思います。  こちらの方は、魅力ある、地域に信頼される学校づくりの推進ということで開催されてきた懇話会だと認識しておりますが、先程来から、いろいろご指摘あるように、少子化の流れ、それから公立離れ、隣接校の今後の課題など、いろいろ出ておりましたけれども、私も最終報告の方、16年11月に出たものですけれども、読ませていただきました。会議録の方も、全部ではないですが、ざくっと見させていただきまして、最終報告の11ページでございます。学校適正配置の今後の方向ということで、小規模化校への支援策というものとして、国の制度であり、地域が学校運営に積極的に関わる仕組みである地域運営学校のモデル実施を検討するというふうにございます。これはいわゆるコミュニティースクールのことかなというふうに思うんですが、昨年の2定、6月でございますけれども、前教育長の二ノ宮教育長の答弁の中でも、今後コミュニティースクールについて積極的、具体的に検討してまいりたいというような答弁がございした。今その検討の状況など、どうなっているでしょうか。方向性についてお示しください。 ○阿部教育指導課長   ただいまの、様々な地域の方々のご意見を学校に生かしていくというような形で、学校外協議会等を行っているわけですけれども、このコミュニティースクールにつきましては、最初の報告書の段階では検討していくということでありまして、これから学校づくりということで、今、様々な改革を進めておりますので、その中でこれから具体的にどのような形がいいのかということと、それから今、足立区、あるいは杉並、世田谷が実施予定というふうに伺っておりますので、その先行事例を研究していきながら、また検討を深めてまいりたいというふうに考えております。 ○永野裕子委員   この最終報告書の、全体的にも、あと最終的なまとめの部分にも、本懇話会は区立学校の教育の資質的改善を図るかぎが学校、家庭、地域、行政の4者が協力して子育て、教育に当たる体制を整備することにあると考えますというふうにあります。これはまさにコミュニティースクール推進の方向に向うということなのかなと、私は勝手に理解してしまったんですけれども、今のご答弁ですと、まだまだ検討で、具体的には進んでいないという感じを受けました。  先進事例、おっしゃるとおりに、いろいろ出ているわけですけれども、今回の一般質問の中でも、此島議員の方から足立区の事例が出ました。コミュニティースクールについては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正ということで、16年9月に、これが改正されて、それから一気に進んだという形で、今もう既に受けているのは31校ですね。今年から18年の予定で、106校がプラスで指定を、合わせて147校というような方向で、もう、どんどんできていると。モデルもいろいろできているという状況だと思うんですが。ですから、そういうモデルをもとに、もうちょっと検討は進んでもいいんじゃないかと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。 ○阿部教育指導課長   ご指摘のとおり、今、学校の中に、やはり地域の意見をどのように取り入れるかとか、保護者も含めてですけれども、そのあたりのことは、実際にやってはいるわけなんですけれども、もう少し学校の改革そのものに踏み込んだご意見を、というところでは、まだ一歩進んでいない部分はあるかというふうに思っています。そこら辺の部分も進めながら、まだ、どういうメンバー構成で学校運営協議会をつくっていくかとか、ということについても、私ども研究を十分やっている部分が足りませんので、その辺の先進事例をもう一度、取り組み事例を検討させていただきまして、具体的に、では豊島区でどうしていったらいいかということについては、また、これから進めていきたいというふうに考えております。 ○永野裕子委員   検討に当たっての課題として、1つ大きなものとしては、地域が本当に学校の運営の担い手になれるのかという、それだけの力があるのかということが1つテーマになってくると思います。この辺は区民ひろば構想に関係して見えてきたようなところもあるかと思いますが、この辺はどのように捉えていらっしゃいますでしょうか。 ○阿部教育指導課長   やはり今私どもが始めておりますのが、外部評価ということをやっていこうということで、各学校ごとにやっているんですけれども、その中で地域の皆さんがどのぐらい学校を見ていただいて、評価していただけるかということは、1つの課題になってございまして、そうしたときに、地域の方々に学校にやはりより多く来ていただくというようなことも考えていかなければなりませんし、多面的な意味で学校ということを見ていただくことも必要なのかなというふうに思っています。  そういうことをやっていきながら、では、学校運営そのものに踏み込んで、地域の方に入っていただくためにはどうしていったらいいかということについて、やはり私どもの方も捉えていかなければならないと思っておりますので、その辺も含めて検討課題なのかなというふうに思っております。 ○永野裕子委員   検討課題、検討課題ということで、これからということで期待をするしかないんですが、コミュニティースクールの導入ですが、学校の運営が地域に根差す、よりよいものになっていくというものと同時に、地域の方の角度としても、地域全体の活性化という面でも、非常に期待できるのじゃないかと思います。これは部局をまたがっての様々な問題があると思いますので、ぜひ前向きに検討していただきたいというふうに思います。  先程も事例として出ていましたけれども、コミュニティースクールを取り入れているところとして、広島県の土堂小学校がございます。先程出ていましたが、百ます計算で有名な陰山先生が校長をなさっているところですけれども、百ます計算がすごく有名になってしまったので、学力先進のところかと思いましたら、むしろ、ここは生きる力を育むと、そういうことに力を入れているんだということです。百ます計算は特徴的なものなので先行したところがあると思いますけれども、一番は生きる力が低下しているということに危惧を覚えて、その辺に力を入れていると。例えば早寝・早起きとか、先程も出ましたけれども、朝食とか食育の問題、あと基本的な生活指導を行って人格の向上と、そういうふうな部分に力を入れているということでございます。  先程の質問ともちょっとかかりますけれども、生きる力の教育という点では、どういったお考え、施策をお持ちでしょうか。 ○阿部教育指導課長   今ご指摘のように、百ます計算があまりにも前に出てしまいましたけれども、あの中でやはり一番大事なことは集中力、そして集中力というのが意欲を持続させるんだということがあるかと思います。その集中力と意欲ということについては、やはり生活習慣そのものがそれを支えていくと、そういう考え方が本当は根底にあるのかというふうに思っています。  先程もちょっとお話ししましたけれども、生きる力の育成といった場合に、確かな学力と、それから豊かな人間性と、それから体力・健康ということが、やはり、これが柱になってございますから、これらについて、教育目標に私どもも位置付けまして、具体的な施策として展開しているつもりではございますけれども、今後ともそういう意味で言いますと、先程もご指摘があったような学力と生活習慣との大きな関係とか、その辺について私どもとしましても課題と捉えて、今、具体的なお話はちょっとあれしませんけれども、課題と捉えてやっていきたいというふうに考えております。 ○永野裕子委員   私、未婚で子供もいないんですけれども、これから結婚して子供を産んで育てたいと思っている立場としましては、豊島の公教育がどうなっていくのか、それからどういうところを目指していくのかというのは、非常に関心があるところでございます。区政の戦略的な視点でも、非常に大事なことだと思いますし、子供の学校の問題を基準に住まいを考えるという人も少なくないと思います。マンションがどんどん建っておりますけれども、若い世代の人たち、そういったことを基準に引っ越すとか、住まいを選ぶということがあると思います。何しろ教育費が一番かかると言われておりますし、公教育でこれだけやっているということであれば、豊島区の、大変、売りになるというふうに思います。私学にも負けない、魅力ある学校づくりというような、子供に着目したことだけじゃなくて、区政への戦略という点でも捉えて、ぜひ、今後も力を入れていただきたいというふうに思います。  以上でございます。 ○藤本きんじ委員   小学校費、中学校費に共通した部分で、パソコンの使用料のことについて伺わせていただきます。小学校費、中学校費ともに学校管理費の学校維持管理経費です。その中で、平成15年度の成果報告書には、小学校のパソコンの台数835台という記載があるんですが、これ16年度は記載がないんですけど、これはなぜないのかと、今何台あるのか、その2点、伺わせていただきます。 ○藻登知学校運営課長   これは、学習用のコンピューターでございますが、16年度では小学校では1千661台、中学校では616台でございます。 ○藤本きんじ委員   これは成果報告書には358台、中学校って書いてある。これは、では何の数字ですか。成果報告書は191ページですかね。 ○藻登知学校運営課長   すみません、ちょっと。 ○藤本きんじ委員   ではいいです、はい。後程、またちょっと教えてください。  それで、では、その数字が変わると、ちょっと私の発言も変わってくるんですが。  中学校のパソコン使用料については、平成15年度は4千500万使っているんですね。今年度は3千600万で、それでこれが昨年度の成果報告書では125台で4千500万だったものが、今年度が358台で3千600万ということで、1台当たりにすると、平成15年度は1台36万1千円かかっていたものが、年間の使用料ですね、これが平成16年度の決算では1台10万2千円と、約3分の1も安くなっていると。この辺の、数字の大きな落差の理由について伺いたいんですが。これが651台ということになると、もっとその差が激しくなるんですけど、これはどうなんでしょう。 ○藻登知学校運営課長   すみません、後程。 ○藤本きんじ委員   では、すみません。同じような内容なんですけど、ちょっと、やめますので、また後程個別に。  決算参考書333ページの同じく図書館業務の電算運営経費、こちら、パソコン保守委託料が1千700万、パソコン使用料が3千600万、合計5千330万円ぐらい使っているんです。これは図書館においてのパソコンだと思います。これは何台あるんでしょうか。 ○植竹中央図書館長   お答え申し上げます。  中央図書館では、一般の利用者向けのパソコンというのは、実は2台しかございません。あと、実は各図書館に数台ずつ、今、全8館あるんですけれども、図書館電算システム、本の予約とか、返却とか、貸し出しとか、蔵書管理をするパソコンの端末が、概ね、私が各館1個1個確認はしていないんですが、各館回りますと大体5、6台ありますので、8館ありますから40台近くあるのではと思っております。それは端末自体でございまして、もちろんこの経費の中には、もっともっと経費のかかるサーバーとか、そういった部分も入ってございます。 ○藤本きんじ委員   わかりました。約40台ということで、単純に割ると1台130万円かかっているということになるのですが、もちろんそれだけの仕事するコンピューターであれば、当然そういう経費は必要なのかと思うんですけど、全体の蔵書の管理ということで、1台130万てどうなんでしょう。適正な価格だとお考えでしょうか。 ○植竹中央図書館長   実は、端末で金額を割るといいますよりも、私どもとしては、今、蔵書77万冊から80万冊弱持ってございますが、それらの蔵書を適正に管理し、そして予約等に適格に対応していく、豊島区としてソフト、システムをつくっていったわけですけれども、このシステムの経費として妥当かというところでお答えしますと、私どもとしては今現在、これによって非常に適正に運営されていると考えておりますので、妥当と考えております。  ただ、1台130万と、単に単体の値段として見てしまいますと、非常に高額に見ててしまうのですが、パソコンそのものをリースしてございましたりしますが、それ自体は130万もとてもパソコン単体はするものではございません。 ○藤本きんじ委員   わかりました。  ただ、これは今現在、これのソフトを含めて、その管理システム全体の業者さんというのは、どういう、入札なのか随契なのか、その辺はどうでしょうか。 ○植竹中央図書館長   今、請け負っております業者が、IBMと、それにつながるサンデータシステムというところがシステムを請け負ってございます。ここは、今現在、随意契約ということで、概ね5年間なりの期間を設けて、私どものシステム構築に関わって、携わっていただいております。いずれ、システム更新の時期には、また新たな入札なり、そういうのを通じて変わっていくものと考えております。 ○藤本きんじ委員   これの経費、15年度と比較したら、やはりじわじわ上がっているんですよね、毎年。それで、ほかの経費はどんどん、じわじわ少なくっている。予算計上も減っている中で、やはり増えている。どうしても学校運営や図書館運営に限ったものではないんですけど、豊島区全体で考えても、非常にパソコンに関して専門的な知識が要求されるところから、どうしても言われるがままの金額で対応しなくてはいけないという現状があるかと思うんですけど、その辺の認識についてはいかがでしょうか。 ○植竹中央図書館長   確かに経費的に非常に高額になっておりまして、なおかつ、下がっていない状況でございます。これは1つには、私ども、このシステムが始まりましてそうたっていない、インターネット等の予約が始まりましたのも、14年の暮れあたりから動き出してございますので、その中で、立ち上げた後、こういうふうに少し変更したい、システムを加えたいと。いろんなリクエストをこの間、業者に対しても行ってきております。そういったものが少し加わった中で、なかなか経費が落ちていないのはございますが、このシステムがまた未来永劫にあたって続くものとは思っておりませんで、より効率的な、例えばサーバー管理などが効率的にでき得る時代もすぐ、そう遠くないうちに来るのではないかなと思っております。そういった中では、コスト削減の大きな対象になっていくのではないかなと思っております。 ○藤本きんじ委員   今、言われているのは、こういうのが一旦入ってしまうと、本当に、入札のときは10円とかで入札してきて、結局保守管理料でたっぷり元を取られてしまうというようなことも、過去にもそういう事例もあったわけですけど、やはりでき得る限り、分割で発注してもらうような努力が必要だと思います。一体的に楽だから全部投げてしまうと、どうしてもどんどんどんどん補修費用について随契で、しかも、値上げ要求されても断れないという現状があるかと思いますので、その点は今後の課題として取り組んでいただきたいと思います。  それでもう1点、ちょっと図書館に関連してですね。私も昔、議員になる前は、非常に図書館をよく使わせていただいたんですけど、昨今、インターネットの普及により、申し訳ないんですけど、ほとんど行かなくなったんですね。というのも、パソコンでほとんどの情報が手に入りますので。  そうすると、これは私に限ったことではなくて、比較的図書館を利用する人の層というのが、本当に10年前と大分変わってきているんじゃないかと思うんですけど、その辺、利用者や登録者、貸し出し件数なんかから考えてどうなんでしょうか。 ○植竹中央図書館長   委員ご指摘のとおり、利用者層というのが動いていると感じております。実は、図書館の利用者層なんですが、インターネット予約が始まりまして、非常に貸し出し冊数も実は伸びました。その中で統計的に20代が、実は登録者数でも伸びが一番大きいですし、割合も一番大きくなってございます。その次が10代、そして30代と。10代、20代、30代で7割近くまで、本区の図書館の登録者の中で占める割合がものすごい勢いで増えております。  それで、一方高齢者の方の利用が、前からあまり高くはないんですが、いまいち、伸び悩んでいるところは確かにございます。そういう意味では、インターネットを使ったことによって、若い方がかなり図書館利用をしていただけるようになったのかなと、そういうふうにちょっと感じております。 ○藤本きんじ委員   コンピューターに関連して質問させていただいたのは、やはり10年前と比べて利用者の層というのは大分変わっているんですけど、図書館自体はあまり変わっていないんじゃないかという印象が否めないと思います。そういう意味では、今、利用者のニーズの把握ということが大事なところであると思いますし、そういう、パソコンを含めた情報の提供の仕方というのは今後の課題だと思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。 ○植竹中央図書館長   ご指摘のとおり、利用者の層が大きく変化しつつある中で、図書館の方は一緒に、ちゃんと変わっているのかといいますと、確かにシステム的なところではいろいろ変えてきてはございますが、蔵書構成とか、書架の配置とかは、全くやっていないわけではないのですが、やはり旧態依然とした部分というのが残っているかと思います。これは、私ども時代に合わせないと利用者が減ってしまうと、存立意義も疑われてしまいますので、やはりそこはきちんと、しっかり時代の変化に合わせた対応をしてまいりたいと思います。特に、新中央図書館等が出来上がってまいりますので、そこの変化を大きな起点としまして、時代に合わせた図書館の変革も目指していきたいと、そういうふうに考えております。 ○藤本きんじ委員   そういう意味で、このパソコンの保守委託料、パソコンの使用料というのは、今後、効率的な運営を図書館がしていこうと考える上で、どうしてもコスト的に安く、いいものを提供するとなると、この部分というのは大変大きな部分だと思いますので、先程の分割発注を含めて、いろんな方策でいいものを安く提供できるよう、今後も努力していただきたいと思います。 ○植竹中央図書館長   来年の暮れあたりに、今のシステムの更新時期というのを迎える予定になってございます。ですから、その折には、より効率的なシステム構築に向けた準備も、今進めておりますが、委員ご指摘の部分を肝に銘じまして、その辺をきちんとやっていきたいと考えております。 ○藤本きんじ委員   ありがとうございました。 ○福原保子委員   まず、時間の関係もあるんですけれども、素朴な質問をちょっと申し上げたいと思います。  私は、なかなか、そういう数学的な面の勉強不足なんですけれども、歳入・歳出決算につきましてちょっとお伺いしたいんです。ページ170に、小学校のところですと、不要額が約4億8千242万と。このうち備考欄に、中学校費、幼稚園費、図書館費、社会体育費へ流用が見られるわけですね、学校管理費等の。単純計算だと、2千528万3千890円が流用となっておりますが、この理由は何でしょうか。  それから、ページ175の共済費も、中学、幼稚園、それから図書館費等に学校管理費、職員手当等に流用が、245万何がしあるんですよね。こういう教育費の中で、小・中、図書館、その他ですね、幼稚園なんかの流用というのは、もう日常茶飯事に行われているんでしょうか。そういうことも含めてお聞きしたいのです。 ○吉川財政課長   実際のところの区予算の中で、当然いろんな面で増減が生じてくることがございます。契約によってある程度落差が出る場合、あるいはまた、他の設備等でプラスする要素が出てきて増加になる場合。そのいろいろな事情は、これはもう各部局、相当、毎年出てきております。  その中で、予算の、これは基本原則の中で、項の間の中での流転用というのは、これは認められておりますので、そういったところを過不足を調整して、必要なものに充てるという流転用は、結構全庁的にも出てくるものでございます。 ○福原保子委員   そういうあたりで、流用がある程度認められるんだというお話なんですけどね。私、つらつらと思いますのに、やはり聖域を問わずということで、削減ということが非常に大きな協力体制のテーマになっておりますね。そのときに、小学校費からこれだけのものが流用されている。非常に私は、やはり残念だなという気がするんですね。ちなみに、16年度の教育費予算額は95億、前年比10%の減と。一般会計に占める割合は10.9%ということで、福祉、それから総務に次ぐ規模の予算でございますね。  聖域を問わずですけれども、区長もおっしゃっているように、やはり教育というものは、我が豊島区としましては大事な、本当に次代を担う子供たちのためには、もう本当に大事にしなくちゃいけない予算であると思うんですね。そこらあたりを思いますと、やはり小学校の費用がこれだけ流用されたということは、ちょっと一言言わなくては、という気持ちで申し上げたんですけれども。 ○吉川財政課長 
     先程の細かい点につきまして、173ページのここにあります教育関係の小学校費等々の流用でございますけれども、給料への流用ですとか、職員手当等の流用が主でございます。人件費についての、いわゆる過不足についての流用が主なものでございます。 ○福原保子委員   これは後で、もう一度私も調べてみますけど、そういう費用はたしか別項目でなくて、入っていないと思うんですけど、後でこのあたりもう一度お話しさせていただきたいと思っております。お時間の関係で、これはこれで。  とても費用の方は苦慮されていると、各部局とも、そのように思いますけれども、やはり小学校に課せられたそういう費用というものは、ある程度、そういう小学校の方で使ってあげるのがいいんじゃないかと、そう思います。後でまたそれを伺います。  教育委員会さんには、お忙しいところ資料をちょうだいいたしましたのです。ありがとうございました。いい機会ですので、教育全般にわたりましてちょっとお聞きしたいと思っておりますが、時間の関係でどこまでいけるかわかりません。  それで、現時点で、我が区だけじゃなしに、日本国じゅう含めまして、児童・生徒の問題行動等がいろいろと挙げられております。それで、生徒指導上の状況につきましての資料をいただいたわけで、阿部指導課長さんに、お忙しいところありがとうございました。その項目としましては、不登校、引きこもり、虐待、そういうこととか、自殺、その他校内暴力、崩壊学級なんか等ございますけれども、これについてちょっとご見解をお伺いしたいと思っております。  初めに、不登校児童・生徒の状況でございますが、過去5年間の児童・生徒数の推移を拝見しますと、小学校では出現率、12年度あたりは0.44%、これは豊島区ですよね。0.44でした。32名。ところが、16年度は0.16%と11人になって、減っております。これは非常にうれしいことです。  それから中学校では、これは不登校ですよ、12年度は3.08%で131。16年度は、2.58に低下して66人と、少なくなっている。これを拝見して非常にうれしくなったんですけれども、皆さん方のご努力がここまで来たのだなと思っております。パーセンテージですから、人数と関係ございません。  それから、不登校児童のうち引きこもり、こういう子供たちも14年度からの経緯をずっと見てみますと、14年、15年度あたり13人ぐらいいたんですよね。ところが、16年度は何とゼロなんですよね。これもうれしいということで、非常に敬意を表しているところでございます。  それから、東京都あたりの不登校児童・生徒、これを見ますとやはり高いんですよ。小学校では0.33、前よりはでも減ってきておりますね。それから中学校では3.17と、そういうことで平均、だけど、本区もいずれの平均にしてもうんと少ないんです。という結果が出ておりまして、日ごろのご指導の成果と思っております。そういうことをこの資料から拝見いたしました。  次に、豊島区における虐待の相談、通報の件数の推移。これは私は心配しておりましたんですけれども、この前ちょうど子供の日に、こういう広報が出ましたね。虐待についてね。これは非常によくまとまっておりまして、私自身も勉強になりましたのですけれども。豊島区のデータを見ますと、虐待につきましては、中学校が4名ですね。12年度あたりは、小学校では16年度は20名に、これは増えております。中学校は、12年度が10名ぐらいだったんですけれども4名に減っております、16年度は。これはやはりどうしても年齢が少ない小学生が、抵抗ない、虐待しやすい、そういう部分があるのかなと思いましたね。いたいけな子供たちが、本当に胸が熱くなる思いでございます。  この虐待というものは、数が少なくても絶対許してはいけないと。そういうことで、これは、子育て支援課資料を、教育委員会の方からちょうだいしたんですけれども、ともかく虐待発見につきましての研修努力は、現場でどのようになされているか、これをお聞きしたい。  私が現場におりましたときに、1つの例がございましてね。私は、その当時養護教諭でしたから、朝、担任が、この子ちょっとおかしいんですって連れて来たときに、子供の顔がチアノーゼなんです。赤肌のような顔をしているんですね。要するに、原因は何かというと、お母さんが精神的な異常者で、首を絞められて、すまきにされて、それでそれを隣の人が発見して連れて来たというような経緯があると。こういうことが私の勤めている時代にもあったんですよね。少ない件数ですけど。  ですから、虐待というのは、学校へ来ましたときに、やはり担任が、朝の健康観察をするときに、ある程度子供の顔を、一人一人顔を見、表情を見るとわかるんですよね。だから、そういうあたりの、ぜひ積極的な対策を講じていただきたいと思いますが、いかがでございましょうか、このあたりは。 ○阿部教育指導課長   今の委員のご指摘の数でございますけれども、平成16年度小学校20、中学校4ということでございますが、これは相談、あるいは通報の件数ということでございまして、即虐待されている数ということではございませんけれども、今ご指摘もございましたけれども、学校からやはり東部の家庭支援センター等に、私どもを経由する場合もありますけれども、相談をするということがあります。そうすると、そのきっかけというのは、やはり担任、あるいは養護教諭の先生が、ちょっとおかしいというところでの発見なんですね。  ですから、そういう意味で、もう数年前から児童虐待の対応については、全職員の方で子供たちの様子を見るということについては、かなり徹底をしてきているというふうに思います。  ただ、その対応のことについては、やはり、まだ管理職の認識にとどまっているような場合も多うございますので、そのあたりではどのようにシステムづくりができているのかということについての周知については、私どももやっていかなければなりませんけれども、豊島区子ども虐待防止連絡会というのがございますので、非常に、そこで私どもも相談させていただいたりということで、大変、心強く思っているところでございます。 ○福原保子委員   今、教育指導課長さんがおっしゃった、何とか協議会ですか、虐待のね。そこらあたりの方で、その虐待をされていると思える家庭に訪問するということはできるんですか。 ○阿部教育指導課長   このメンバーがですね、警察も入ってございますし、それから児童相談所も入っておりますので、そのケース、ケースに応じて家庭訪問をするというようなことは、会議をしますので、その後でこういう対応をしていきましょうということで、それは当然起こっていることでございます。 ○福原保子委員   虐待につきましては、ぜひ一層の対策を強くしていただきたいとお願いいたしておきます。  自殺につきまして申し上げますと、本区の自殺はずっとゼロでございます。うれしい結果であります。全国では、小学校の場合は、12年度から15年度まで毎年4名から5名、自殺しております、小学校で。中学生は、49名から34名あたりが上下していますね。高校は、1年間で84名から98名、自殺者があるということであります。小・中・高合わせますと、全国で毎年約140名の子供たちが自殺ということであります。  昨年暮れの新聞に、公立小・中学生の自殺が5年ぶりに増加したという見出しが出ておりました。自殺の原因は、もう先刻ご承知だろうと思いますけれども、父母の叱責、そういう家庭事情が12%、精神障害9、厭世、世の中が嫌になったというのが5、進路問題とか友人との不和などは、これは4%、理由不明、その他60。理由不明が多いんですね。全国で統計をとり始めてから自殺が一番多かったのは、79年の380人。校内暴力が激しかったころですね。そういうことでございます。  これにつきましても、1年間123名から147名ぐらいの子供たちが命を絶っているわけでございますけれども、命の大切さ、自他ともに命を大切にする。本当に自分自身も大事にするという観点が必要だと思うんですね。アイデンティティーと言いますけれども。命の大切さということを、小さいころから教え込む必要があろうかと思います。幼稚園のころからでも。そのあたりのご見解、ご指導、今後の対策をお聞きしたいと思います。 ○阿部教育指導課長   ご指摘のとおり、人間尊重ということを、やはり基盤に、教育の目標というのは考えてございまして、私どもの区では、幸い自殺ということではないわけですけれども、ただし、本当に思い余って家出をしてしまうというようなことは、実はあります。やはりそういうことを考えたときに、子供たち自身の心のありようとか、あるいは家族の中での関係とか、学校の中での人間関係とか、様々なことが遠因というふうに考えてございますから、まずはそのことをきちっとやっていきたいということと、そして原因が、ご指摘なさいました人間尊重、生命尊重ということを、やはり道徳のみならず、様々な場面で、これは徹底をしてまいりたいというふうに考えてございます。 ○福原保子委員   自殺につきましては、これも時間が長くなりますから、あまり多くは申しませんけれども、現在、大阪市の助役をいたしております、女性ですけれども、大平光代さんですかね。この方がちょっと、拝啓、小泉様と書いて、自殺防止についての提言をしておりますけれども。  彼女の場合は、助役さんなんですけど、本当にいろんな過去がありまして、自分自身も自殺をしようと、そういうことだったんですが、キーワードはプライドだと言っているんです。プライド。自殺防止のキーワードはプライド。自分自身が自信を持って生きていく。自分をやはり大事にする。そういうあたり、キーワードはもうプライドと言っておりましたけれども、きょうはもう時間がございませんし、何ですけれども。  ただ、回りがやはり自殺志向の子供につきまして、わかりませんけれども、そういう表情なり、態度なりを見ていますと、ある程度わかる部分があるんじゃないかと。そして、その子供の環境の修復作業をしてあげなくちゃいけないと。気がついた人はね。そういうことが書いてありました。思い出しますけれども。  そういうような子供たちの状況でございますので、今後ともよろしくお願いしたいと思っております。  あと4分しかございませんので、他の方は割愛しまして、教育長にちょっとお願いしたいんですけれども、教育長は、生きる力を育む教育改革の実現を図ると、そのように一般質問のときにおっしゃっていただきました。それで、成果報告の190ページの20、教育改革の推進として幾つか挙げられておりますけれども、これは適正配置がどうだとか、21世紀の学校づくり懇話会がどうのとか、そういうことしか書いてございません。その内容だけでわかりませんので、教育長が本当に今、皆さん方からも教育長に対しまして信頼と、それから拍手をたくさん送っていらっしゃる。私もその一人でございますけれども、大いに期待いたしておりますが、これからの教育改革につきまして、実際問題として、具体的にどのようになさろうとしているのか、そこらあたりをちょっとお聞かせいただければありがたいと思っております。 ○日高教育長   先程、子供の自殺という話を用いてのご指摘をいただいておりますけれども、プライドだというふうにおっしゃっていました。まさに自信を持って事をなすということは、大変重要だというふうに思いますし、そのことが生きがいになる。子供も同様です。ですから、所属意識であったり、重要感、私はここには欠かせない人間なんだという、その気持ちを子供に植え付けることが大変大事だというふうに思っております。そのことが逆に一緒の仲間もいるという帰属意識に変わってまいります。こうしたことが大変大事であるというふうに思います。  併せて、これからの豊島区の教育は、私は現場が元気を出さなければ、教育は進まないと思います。ですから、私は子供のいい面を、あるいは学校のいい姿をできるだけ多くの方々に発信をしたい。そういう役割を教育委員会はしたいと思います。同時に、学校は自信を持って、そして与えられるからやることではなくて、直に教える子供たちを直視をして、教育を推進してもらいたい。よって、いいと思うことは、もうだれ断ることは全くありません。堂々と進めていただいて、施策優先ではなくて、子供がどう変わったかを教育でぜひ説いてもらいたいと、こういうふうなお願いをしてございます。  ですから、今、校長たちが、非常に主体的に自分の学校づくりに燃えておりますので、さらに、子供がどんどん変わっていけば、もっとすばらしい区になると、こんなふうに確信しております。 ○福原保子委員   ありがとうございました。  やはり、先程の、大阪市の助役の方がおっしゃっていたように、キーポイントはプライドであると。本当に今、教育長がおっしゃったように、自分自身に自信を持って、自分自身を受け入れて受容して、自信を持って生きていくと。そういう子供の、心づくりの手助けをぜひしていただきたいと思っています。ありがとうございました。  時間もありませんけれども、教育は非常に多岐にわたっております。その中で、やはり子供たちの環境というのは、今程、非常に危険にさらされているのではないかと、そういう気がしてなりません。  やはり先程から、各委員から危機管理の問題とか、いろんなことが出ておりますけれども、大変な時代だと私自身も認識いたしておりますが、どうか子供たちが、これから心も体も健やかに育つために、どうぞひとつ現場の先生方、先程も出ておりましたね、教師の質、それから、いろんな、わいせつ教師とか、いろいろございますね。そういう質の問題。それから教育力。よく教育長がおっしゃっています。そういうレベルを上げていただくことも含めまして、ひとつ豊島区の子供たちが幸せに送れますように、今後ともご尽力いただきたいと、敬意を併せ申し上げながらお願いして、終わりといたします。  区長さん、何かおっしゃってくださいますか。12秒ございますから、よろしかったらどうぞ。よろしいですか。  本当に満幅の信頼をもって、教育長初め教育委員会の皆さん方にお礼を申し上げ、今後ともしっかりとよろしくお願いしたい。申し上げて終わりにいたします。ありがとうございました。 ○木下広委員長   はい、ありがとうございます。  ここで休憩とすることとし、再開を午後2時49分といたします。  それでは、休憩といたします。   午後 2時29分休憩 ───────────────────◇───────────────────   午後 2時49分再開 ○木下広委員長   休憩前に引き続きまして、開会をいたします。  自由質疑に入る前に、学校運営課長から答弁がございます。 ○藻登知学校運営課長   先程、藤本委員からご質問ございまして、成果報告のパソコンのところでございます。  成果報告191ページの教育備品の充実、それから次のページのコンピューターの整備ということで出ておりますが、この教育備品の充実については、16年度にリースをした機器ということで、次のページには、台数は書いておりませんけれども、一応累計という形で出してございます。非常にこの成果報告がわかりにくいと思いますので、来年は、よりわかりやすくさせていただきますので、申し訳ございませんが、よろしくお願いしたいと思います。 ○木下広委員長   それでは、自由質疑に入ります。  なお、本日の終了予定は、午後4時といたします。 ○小峰博委員   どうもありがとうございます。福原委員のくせが移りまして、時間がありませんので、短くやるようにいたします。  実は、せんだっての予特の総括質疑の折にも申し上げたのですが、豊島区のゆとりの教育について、再度お伺いをしたいと思っております。  ゆとりの教育、これを取り上げた背景、あるいは豊島区独特のゆとりの教育等がありましたら、まずお聞かせをお願いします。 ○阿部教育指導課長   ゆとりの教育ということでございますけれども、まず子供たちにじっくり考えさせる時間、それから本物のことを体験させる時間ですね。こういうものを子供たちに与えていくということが、本来の意味でのゆとりというふうに考えてございます。ですから、休む時間が多くなったとか、そういうゆとりだというふうには、私ども捉えてはおりませんで、先程申し上げましたように、子供たちがじっくり考える、体験するということをゆとりというふうに考えてございます。 ○小峰博委員   そういう中で、豊島区の子供さんたち。この取り入れによって、どのような効果が出ているか。 ○阿部教育指導課長   このことによりまして、私どもとしましては、全体的な、いわゆる、今までの知識として学んできた量ということについては、減っているのは事実かというふうに思います。ただし、これまで教員が一手に引き受けて、自分の専門外のこともいろいろ教えてきたりなんかしているものが多かったかというふうに思いますけれども、今、学校の中にいろいろな専門性を持っている方々に来ていただいて、そういう方に直接子供たちに指導していただくような、そういうゆとりというものを取り入れたことによりまして、本物の体験ができると。このことは、子供たちに、直接いいものを体験できるという意味では、非常に効果が現れてきているのではないかなというふうに思ってございます。 ○小峰博委員   そういったプラス効果も多少はあるように、私も認識はしておりますが、その一方で、ゆとりではなくて、緩みの教育であろうと。こういう指摘が大変多くなされております。その点についてはいかがですか。 ○阿部教育指導課長   緩みというふうな言い方もよく聞いてはございますけれども、ただ、今月曜日から金曜日まで子供たちフルに活動しておりまして、そういう意味では、学校教育全体が緩んでいる暇はないというような、そういう感じはいたします。ただ、もっと子供たちとじっくりと、もっと触れ合いたいということは、実際には学校の中ではあるのではないかなと思います。  ですから、決められた日数の中で、決められた時間の中で授業をしていかなければなりませんから、どういうふうにして、これから本物の、じっくりと子供たちと向き合う時間をつくっていくかということは課題でございます。 ○小峰博委員   今、国の方では、教育基本法の改正について、大いに検討されている中ですよね。そういった中での国を愛する教育、また家族、家庭を愛する教育、そういったものを重点的に取り入れていこうというふうなこともお聞きしております。  そういった部分で、このゆとりの教育の制度的な欠陥があるのではないかというふうに見ているのですが、制度的にはいかがですか。 ○阿部教育指導課長   5日制になったということが大きな制度変革ですから、このことによって、今、委員がご指摘になったような国を愛する心とか、そういうことについて何か薄くなっているのではないかというご指摘ですけれども、私どもとしましては、道徳の中でそういう心を育てるというようなことも、学習指導要領にきちっと位置付けられておりますので、そういうことは徹底しておりますし、特段そういうことに何か変化があったということには、私どもは認識してございません。 ○小峰博委員   それは教育基本法の方で言ったことで、ゆとりの教育について、今、言ったのではないので、誤解しないようにお願いしたいんですが。  この制度のあり方として、今、子供さん方の学習能力が非常に低下しているということをよく耳にするんですけれども、その辺の認識はいかがですか。 ○阿部教育指導課長   座学という言葉がありますけれども、今はやはり体験とか、動いて学習するという場面も非常に多くなっていると思います。そういう意味で、一見落ち着きのないような授業に見えたりするものもあるかとは思いますけれども、子供たちが本物、実物に直に触れ合って、そこで様々な学びの仕方を今していると思います。それは私どもが小さかったころに比べますと、やはり本物をみて、そこから感じて、そこから考えるというようなことを学習の基本に据えるとすれば、これはまた新たな学び方というふうに私は考えていいのかなというふうに思っております。 ○小峰博委員   それは、だから効果としては、確かに上がっているというふうに私も述べたんですが、ただ、いわゆる学習能力が下がっているということが指摘されているので、これが5日制導入によって勉強の時間が少なくなったのが、学力の低下につながっているというふうな指摘が大変多いわけですよね。その点についてのご認識を。 ○阿部教育指導課長   先程も申し上げましたけれども、やはり知識とか技能とかということについて言えば、やはり減っておりますから、この点については、やはり下がっているという、それは事実だというふうに思っております。 ○小峰博委員   下がっていることに対して、では、それでいいのかという、今度は質問になっちゃうんだけどね。下がっていいわけはないんで、制度的に変わった中で、しかし学力は維持されていると。では、そのためにはどういうふうなカリキュラムをつくったらいいのかと、そこをお聞きしているんです。 ○阿部教育指導課長   やはり、私は、先程委員の方から学び方ということが出ましたけれども、そこのところが非常に重要かというふうに思います。知識の量は少なくなりましたけれども、これまでは教員が教えるという形で学習を進めていたと思うんですけれども、それを子供たち自身が実際に自分で調べたりして、自分から学びとるという意味での、これから生涯にわたって、やはり物事にとりかかるときには自分で学ばなければならないと思うんですね。そういう意味での、主体的な学びということについては、今回、ここ何年か行われてきています授業のやり方ということについては、やはり新しい学びを子供たちに育てているのではないかなというふうに、私自身は考えてございます。 ○小峰博委員   先程も議論の中で、私学と公的な事業とね。学校の質問もありましたけれども、今、私学にどんどん学生が流れている1つの要因には、その辺もあるかというふうに私は認識しているんですよ。だから、そういう中で、この制度的な欠陥があるのではないか。あるいは国基準、都基準でできないとすれば、豊島区独自のあり方、そういったものを教育委員会が検索したらいいのではないかという、これは私の考え方ですけどね。その辺についてはどのように。 ○阿部教育指導課長   ただいま教育委員会の方で、教育課題検討委員会というのを持っておりまして、これは学校の校長、副校長も含めまして、私ども事務局と一緒に考えているところでございますが、その中で議員がご指摘なさっておられますように、やはり制度的な部分で改革というのはしなくていいかということを、今、1つの課題に挙げてございまして、繰り返しになりますけれども、そこがじっくり子供たちが、本当に本物と触れ合って、物事を考えられるようにするためには、もっとゆとりが必要なのではないかと。そういう意味で、システム的な改革についても、踏み込んで考えていこうと今検討を始めているところでございます。 ○小峰博委員 
     これで終わりにしますけれども、最後に教育長にお訪ねします。  そういった意味で、今、検討委員会が開かれている。極端な言い方をすれば、日高先生のような先生が豊島区じゅうにいれば、学校は私は安心です。しかし今、現場を見ると、今日の委員会でもいろいろ質疑がありました。やはり教員の資質の向上、それと同時に、やはりこの教育制度のあり方、この辺を豊島区は独自に研究する必要があると思うんですが、教育長の見解を聞いて終わりにします。 ○日高教育長   大変、極めて重要な部分だというふうに思います。まず、だれを教育するのかという目的ですよね。子供を教育するわけですから、それにはどうしても専門性が問われます。ですから教育の資質向上というのは避けて通れません。それと同時に、ゆとり云々で、 ゆとりが緩むと、そういうことがあってはいけないと思うんですよね。  私は、かつて学力は低下しませんという断言をいたしました。しないんです。これは学校は責任を持っていれば、絶対しないと思います。そうでなかったら、子供を預かる価値がないんですね。そういう思いで私はやってまいりましたけれども、授業が変わったって先程申し上げましたが、私たちが小さい時の授業というのは、黒板と担任と、せいぜいOHP程度の授業でしか受けておりませんでした。今は全く授業が変わりました。教室の中にゲストティーチャー、地域の方々がおじいちゃん、おばあちゃんも、時に先生になれる。お父さん、お母さんも先生になれる。かというと、教室から外に出ていきます。南池の回りから雑司ヶ谷の霊園まで行って、お墓の勉強をするんですよ。おばけが出るだけじゃないんです。あそこに字も一杯あるんですよね。有名の方たちもいます。地域を知ります。人と関わります。ですから授業感がまるで変わったということは、プラスにとるべきだと思います。そこでどういう子供をつくるかが重要であって、数字で上げる、国語の、あるいは算数の点数だけで見ることではない。今、生きる力は、まさにこれからの時代を乗り切れる子供たちでありますので、算数で点数を取ることも大事ですけれども、もっと言うと、一人で生きられない社会の中で人と関わるということを、それこそゆとりを持って、じっくり体験させたい。これがやはり私たちが目指す教育だというふうに思います。豊島も限りなく、そういうことをすべての学校で、これはどこの学校じゃありません。すべての学校でやっていただいておりますので、それをやはりいいところを評価していくと、そんなことを今後とも続けてまいりたいというふうに思っております。 ○木下広委員長   ご協力、ありがとうございます。今のところ中島委員、福原委員、垣内委員、日野委員のご希望をいただいております。全員ができれば幸せだと思います。昨日やらなかったので、無所属ネット、日野委員。 ○日野克彰委員   ではかけさせていただきます。  午前中に引き続きまして、スキップに対することをちょっとお伺いします。  ですから、学校というか、教育委員会側からの、現段階での評価というか認識、これをお聞かせいただければということでお聞きします。多分スキップに対する期待というものは、既存の、学校の施設とか設備というものを、できるだけ使って放課後遊んで、そうすると学校だから安全だし、大丈夫だろうと。ついでに勉強もしてもらえれば、塾に行くお金もかからなくていいやと、何か、そんなような期待がきっとあるのではないかなと。どこまでできるかわかりませんけれども、多分そんなところがあるんじゃないかなというふうに思っています。  質問をさせていただくのは、では、そのハード面でどこが使えて、どこが使えないのかという1つの制限条件を今どうお考えなのか。モデル事業をやっていますからね。ほぼ終わったという言い方もされているんですけど。それからソフト面で、何ができて、何ができないのかと。これは、なぜ教育委員会に聞くかというと、教育上好ましいものと、好ましくないものって多分あると思うので、いろいろ企画は上げられると思うんですけれども、その点のところをお伺いしたい。もしわからなければ、今の段階で結構です。  まずハード面で伺いたいと思います。当初のところでは、余裕教室、図書室、校庭、体育館なんかが使えるというふうに言われていたんですけれども、それ以外も特別室、コンピューター室とか、いろいろありますよね、音楽室とか。あれなんかも含めてどうなのかということを伺いたいんですよ。恐らく区分が3つに分かれるんじゃないかという気がするんです、私なりに。きっと、使ってもいいところ、使ってはだめなところ、条件付きだったら使ってもいいところ。要するに指導者がいるとか。多分この3つぐらいに分かれてくるんじゃないかなという気がするんですね。そういうところからいくと、使ってもいいところとだめなところ、それから条件付きというと、大体どういうふうになるんでしょうか。 ○齊藤教育総務課長   ハード面は、スキップが入る前に、まず学校側と十分協議いたしまして、学校教育に影響のないようにということで、子供たちのスキップの活動が、学校の教育の活動の場と物理的には、基本的には難しいんでしょうけれども、独立した空間の中で活動できるようなエリア。したがって、教室の隣に、ではスキップの活動場所を持ってくるとか、こういうことはもう今後もないという、これは前提で今やっています。  では、特別教室とか、コンピューター室とか音楽室とかですね。音楽室はちょっと今例にはないんですけど、図書室とか、当初、活動の場所として想定していないものであっても、これは実際にスキップが入ってきて、スキップの子供たちを見て、それによってやはり先生が、これは全体じゃないんですけれども、個々のスキップの状況の中で、校長先生の考え方、それで、ここも利用していいとか、そういう形で活動を利用する場所が広がっているところもあります。ですから、これはまさに今、モデルで実施しているわけですので、そういった個々の活動状況の中で実施されているものをまとめて、トータルで、では、他の、図書室なんかの利用もできるかどうかと、今後の実施校に、そのモデルの実施結果を反映するような形で進めていきたいということで、まだ当初のセカンドコア以外の部分については、個々で活動をしておりますので、それを今度、集約して検証するということを教育委員会としてはやらなくてはいけないというような段階でございます。 ○日野克彰委員   わかりました。  だから、コアとセカンド、恐らくあと校庭、体育館以外のところについては、十分検証のすべきところでもあるというところですよね。  なぜこれをちょっとお伺いしているかというと、恐らく今後学校改築に当たって、これは去年の4定でも質問させていただいたんですけど、多分モジュール的に考えていって、一番コスト的にも、利用効率の面でも建築にとって望ましい学校というのが出てくるんじゃないかなと。だから、この辺は徹底的に議論しておいて、その配置の問題も含めてやっていくべきじゃないかなというところで、ちょっとお伺いをしているんです。ハード面はそれでわかりました。  次、あとソフト面ですね。何ができて、何ができないかと。大きく言うと、学びとスポーツと遊びとか、多分、区分で言うとそんなところなんでしょうけれど。多分スポーツはきっとできるというか、もちろんその形態にもよるんですけど、できると思うんですね。学びとかについて、要するに、学校は学校で指導されていると。学校の先生がそのままスキップの指導に入るということは多分ないでしょううから、あるかもしれませんけれども。そうすると、例えば保護者の方から希望があったときに、これは有料か無料かにも分かれるんですけれども、ある教材なんかを使って、そうするともう具体的になってきますから、そして例えば計算でもいいですし、何かやると。そういうことというものは、できるかできないかと聞けばできるんでしょうけれど、望ましい、望ましくないというと、どうなんですかね。 ○齊藤教育総務課長   スキップ事業としてそういったものをやるというのは難しいのかなと思いますけれども、スキップの場所を借りて、学校側が主体として、例えば学習的なそういった事業を行うと。スキップの子供たちを対象にスキップの場所で行うということは可能だし、実際、さくら小学校では、それを今年の夏に実施しております。それは学校主催ということで名称的には、地域子ども教室の一環ということで、対象は子どもスキップの子たち。子どもスキップの職員も、当然、協力して実施したという経緯がございますので、主体が学校側がそういうスキップの場所を有効活用して、そういったことを行うということは、今後も十分可能性としては考えられるのかなと思います。 ○日野克彰委員   ただ、できるだけ先生も、お忙しいでしょうからと、きっとですね。そうすると、今度は有料。これは、だから学校という1つの教育委員会から見て敷地の中において、そういう授業が適当かどうかという、そういう観点からお聞きすることになると思うんですが、例えば有料で、どこかの教材を使って、ちょっとやるとか、あるいは、無料にしても、前、ちょっと私、予備校に行く前に関わっていた小・中の何10ケースか持っているところでは、実験的な授業をやるために、近所の子供を集めて無料で教えていたんですよ。だから、例えば、そういうような受け入れをやってもいいよというところがもし現れた場合というのは、学校の中でやってもいいものなのかどうかというようなことの観点から言うと、どうなんですかね。 ○阿部教育指導課長   基本的に学校敷地内ですので、校長の立場で言いますと、それは、やはり、ちょっと許せないかな、というふうには思っておりますが。 ○日野克彰委員   では、次、ちょっと遊びの方で。遊びといってもいろんな遊びがあるから、大したことなければいいんですけどね。恐らく引っかかってくるのが、やはり、子供もいろんなものを使って遊びたいと。そうすると、なかなか、お金をかけないというのは、やはり限界があるような気がするんですよ。それは当たり前の話なんですけど。そうすると、例えばどこかのスポンサーを募っておいて、イベント的にやるとか。そうすると、恐らくその企業名というのが出てきたりという可能性はきっとあると思うんですよ。それも、例えばPTAが絡んだということになると、また色彩もちょっと変わってくるのかもしれませんが、そういうようなものをスキップとしての、独自の事業の中で取り入れていくと。恐らく子供にはもちろん人気があるものでやったと仮定をするんですが、それはいかがでしょうかね。 ○松﨑教育委員会事務局次長   まだスキップの方がやる事業なので、具体的にご相談が、そういったものはないんですけれども、例えば地域の中で、あるスポーツの会社のものもございますけれども、そういうところが協賛していただいて、学校の子供たちも一緒になって活動するというのは現実にもありますので、中身を精査させていただきますけれども、問題はないと思いますが、スキップの方でそういうことをやるのかどうかというのは、ちょっとまだ今、実態がないものですから。 ○日野克彰委員   わかりました。結構です。 ○垣内信行委員   私、スポーツ施設につきましてお尋ねしたいと思います。  これまで教育委員会の所管だったスポーツ施設は、区長部局に移りました。それで、移ったことによる意義といいますか、移っての、区民への捉え方といいますか、そういう問題につきまして、まず移ったところの意義につきましてご説明をお願いします。 ○西澤学習・スポーツ課長   体育施設につきましては、本年4月から区長部局の方に移ったわけですけれども、そのことによりまして、例えば福祉分野といわゆるスポーツ分野での協働事業とか、そういったことは、よりやりやすくなっている環境が整ったと、そのように考えてございます。 ○垣内信行委員   それで、やはりスポーツですから、身近なところにだれでも気軽に、課長がご答弁ありましたように、そういう連携をとって、非常に、みなさんが参加されることが望ましいあり方だというふうに私は思うのですが、そこはいかがでしょうか。 ○西澤学習・スポーツ課長   そのとおりだというふうに認識をいたしてございます。 ○垣内信行委員   しかし、そういう展開をするという状況の中で、この利用状況を見ますと、これが区長ね、非常によくないんですよ。昨年の平成16年度と17年度の比較をずうっと見ますと、池袋スポーツセンター、これ目玉ですから、これを例に挙げてみますと、プールにしても、それから運動場にしても、アスレチックの方なんですけれども、73%ぐらいに減っちゃっているんですね、プールね。それから、運動場にしても、これも73%だ。それから、西池の温水プールも77%というふうに、昨年の16年度の同じ時期と17年度の同じ時期の資料をもらったんですけれども、驚くべき減っているんだよね。  どうして利用が、こういうふうに区長部局に移って、私もやるものですから、話を聞きますと、料金が高過ぎると言うんですよ。それで、他の区のクラブと比べても、やはり豊島区の600円というのは非常に高過ぎると。  もう1つは、これだったら民間の施設へ行っちゃった方が、月極めで取るんですよ、会員になると。そうするとこれが、例えば、今、池袋スポーツセンター600円を、仮に週2回行くと1千200円で、一月4週行ったとしても、そうすると8千800円でしょう。そうすると、民間で、今はもう、いろんなことを考えますから、すごいいろんなサービスをやる中で、2時間とか限らないで、もう6千円とか7千円とかでやっているところが非常に多くなってきていますね。向こうも経営が大変な中で、苦労していると、民間だから、大変、いろいろお客さんを呼ぶためにやっているんですよ。  これ、使用料の値上げのところのときにやったんですけれども、このとき体育施設の使用料の改定の根拠となったときに、全部あれグループ分けにしちゃったんですよね。それで、全部一緒くたにして、この施設コストと使用料の収入の返りがあるんで、当時池袋スポーツセンターなんていうのは、返りがあまりなかったんですよ。このときはうんと使われていたものですから、値上げの根拠はおかしいじゃないかというふうになって、他の三芳グランドとか利用率が悪いものだから、使用料との返りがものすごく多いものでね。これは4.58ぐらい返りがあったんです。これを混ぜちゃったから、平均するとおしなべて高くなっちゃって、1.2倍ぐらいにしたという、これが根拠だったわけよ。  この池袋スポーツセンターについて言えば、この返り状況からしても、おかしいんじゃないかと言ったんだけど、これは混ぜちゃったものだから1.2倍にしちゃって、料金を上げちゃったっていう、こういう経過なんですね。  料金を上げた結果、結局、区民の利用状況はどんどんどんどん下がっちゃって、人気がなくなっちゃうというよりも、お年寄りの方は結構、さっき言った福祉の分野で介護予防なんかもやっているんで、来ている方が多いんですけど、特に若い人の利用が減っちゃっているという、こういう現状なんです。  これは、やはり、他区の状況とか、あるいは他の回りの民間の施設の状況から言っても、これは改めないと、結局どういうことになるかと、これから、また返りが生じることになれば、また、さらに、これを値上げするということになれば、ますます区民が、気軽にスポーツをやりたいという願いからかけ離れていっちゃうということになりかねないんですよ。これはこの時点でちょっと決算だから、ちゃんとしておかなきゃまずいと思うんでね。この状況をちょっと区長、数字を見てびっくりしたと思うんですけれども、聞いてね。これはやはり私は改める必要があると思うんですけれども、いかがでしょうかね。 ○西澤学習・スポーツ課長   確かに、ただいま委員の方から利用率、数字を挙げていただきましたけれども、多くの施設で軒並み落ちている状況がございます。ということでございますので、これは特に所管が移行したということではなく、やはり利用料の値上げによることが大きいかなというふうには考えてございます。  また、その一方ですが、指定管理者制度を導入いたしておりまして、条例で定めますものは、これは一応上限と捉えておりますので、指定管理者の企業努力によっては、値下げという方向も、これはちょっとまだ状況からいたしますと、大変、厳しい状況でございますが、そういった方策も、1つの方策であるというふうには捉えてございます。 ○垣内信行委員   課長も言ったように、やはり、この使用料の値上げね。区民に、こういう影響を与えている結果なんですね。ですから、こういう決算状況になっているわけですから、指定管理者の基ですから、この使用料の問題はなかなか、上限は決められている。ただ、これは下げられることができるわけですよ。  そこでぜひ、早急に、区長、検討していただきたいんです。そうしないと、せっかく、いいものをつくって、いい機械も入れて、一生懸命運動する人を増やして、あるいは高齢者の介護予防にも使う、いくんだと、こう言いながらも、結局、利用されないんじゃどうしようもないわけですよ。これはもう600円は高いと。高齢者の場合、減額制度があるんだけれども、やはり一般の人たちが、使い勝手がいいような料金に定めることと、他区の他のところへ行ったら、やはり、もっといいものがあって、もっと安いということなので、他の区に行っている人もいるんですよ。何で来ないんですかと言ったら、高いからと言うんですよね。200円ぐらいちょっと高いと。  ですから、ぜひ、これは早急に検討していただきたいというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 ○小野区民部長   確かにご指摘の点があるということは承知をいたしております。一方で財政状況が大変厳しい中で、区民の皆さんにもご負担をいただいているということで、こういった利用料金制度をとりながら、定めてきたという経過がございます。他区の状況も、私ども把握しているところでございますが、全体として、このことによって区民の皆さんが本当にスポーツをする機会を減らしてしまうという状況があるとすれば、これは本当に問題があるというふうに思っておりますが、他のところで、他の施設を利用して活動していただけるという余裕があるとすれば、それは一方では、多少、施設がゆとりを持って、現在使っている方が使われるということもあるのかなというふうに思っております。  ただ、ご指摘のとおり、区民の皆さんのスポーツをする機会、健康に対する増進の意欲をそいでしまうということがあるとすれば、これは私どもも問題として考えなければなりませんので、全体として、もう1回見直しをさせていただきたいと思っております。 ○垣内信行委員   それで、もう1つだけ要望しておきますけれども、指定管理者だから、施設の管理は全部、その指定管理者になっているわけですね。それで、前も自民党さん、篠さんの方からも指定管理者の問題がこの間出されました。それで、いろんな、施設のあり方とか、あるいは指導員の問題とか、そういうものの苦情といいますか、いろいろ私も聞くんですよ。そこに対するチェック機能というところを、やはり、ちゃんと確立してもらいたいんですよね。もちろん指定管理者と区は、毎月毎月打ち合わせをしているということはあるんですけど、やはり、現場もよく見ていただきたいと。つまり、委員会の中で私も指摘したかもわかりませんけれども、例えば、プールのときに、何もお化粧をとらないまま入っちゃうようなマナーの悪い人もいたり、それから、シャワーのところで石けんとかの使用を禁止しているんだけれども、それが野放しにされているとか、あるいは、施設を管理している人の、指導員のあり方とか、あるいは区民への、そこで働いている人の態度だとか、いろいろ様々、いろんな苦情が寄せられるような面がありますので、そこについていろいろ改善の策を練らなきゃならんこととか、言いたいことがあるわけです。それがどこに一番言っていいのかね。そこに直接言う場合もあるんですよ。これはおかしいじゃないかと。しかし、これが改善されないまま来ているケースも結構あるので、そこについての方策の方向はどう考えていらっしゃるのか、これ1点お尋ねしまして終わりにします。 ○西澤学習・スポーツ課長   ただいま委員からご指摘をいただきましたように、4月の導入以来、指定管理者の方の、人員の確保、あるいは確保した職員の質の問題とか、いろんな部分がございます。あくまでも、これらの施設につきましては、体育施設条例での施設でございます。したがいまして、その最終的な責任というのは区にございますので、私ども大至急、各指定管理者にヒアリングをいたしまして、それぞれの研修体制、あるいは先日、篠委員の方からもご指摘をいただきました器具等の設置の状況、あるいは利用者の皆さんからの苦情への対応。こういったものすべて、ヒアリングを行いまして、指導徹底していく体制を整えたいと存じます。 ○福原保子委員   ありがとうございます。  私は、中学生学力向上事業、これについてお伺いしたいと思っております。これは、2千481円という数字が出ておりますけれども、区立中学校に少人数の指導をするということで指導講師を派遣するその費用だと思いますが、この習熟度別学習、そしてトライアルスクールですか、週1回放課後に勉強して検定をすると、こういうこと。このあたり、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。どのように展開しているか。 ○阿部教育指導課長   今、お話がございましたのは、水曜トライアルスクールという名前で展開している事業かと思います。英語検定、漢字検定、数学能力検定、それからパソコン検定という4つの検定に、各中学校がそれぞれ選択していただきまして取り組んでおります。水曜日の午後、部活が始まる前の時間を使うと有効であるということで、水曜トライアルスクールという名前になってございます。 ○福原保子委員   これは21世紀の学校づくり懇話会の中でも、保護者さんの要望として出ておりましたね。習熟度別指導とか、英語教育とか、そういうことも出ておりましたので、これは非常にいいと思いますけれども。学校は、両者とも中学校ですけどね、これはね。学校は全部の子供が対象なんですか。 ○阿部教育指導課長   水曜トライアルスクールも全校でやっておりますし、今、お話がございました少人数指導授業ということにつきましても、全部の中学校で選んでいただいてやってございます。 ○福原保子委員   やはり非常にこれは、なかなかいいものですから、全部の子供が恩恵を受けるということが必要だと思います。今後ともぜひやってほしいんですけれども、今後、このいわゆるトライアルスクールとか、あるいは少人数、習熟度の学習にしても、これは今後ともずっと続けていくようなご予定がおありになるんでしょうか。 ○阿部教育指導課長   これにつきましては、学力向上策としまして考えておりますので、継続して考えてまいりたいと思います。 ○福原保子委員   もうぜひ継続していただきたい。他区ではどのようにやっておりますか。23区だけで結構でございます。 ○阿部教育指導課長   水曜トライアルスクールは、他の区からも随分問い合わせがありますので、同じような仕組みを今年あたりから取り組んでいる区があるかというふうに思います。  それから、少人数指導授業につきましては、様々な形でそれぞれの区が展開しておりますけれども、すべての区でやっているわけではございませんで、本区は、やはり充実という意味では、一番充実しているやり方ではないかなというふうに思っております。 ○福原保子委員   23区内では、本区だけですか。 ○阿部教育指導課長   いえ、そうではございません。他の区でも取り組んでございます。 ○福原保子委員   どれぐらいですか。 ○阿部教育指導課長   すみません、ちょっと今、資料がございませんので、また後程、資料をお持ちしたいと思います。申し訳ございません。 ○福原保子委員   先程、私ちょっと申し上げました大阪市の助役の大平光代さんが、その中でも書いてありましたけれども、大阪市の教育委員会でも、17年度から習熟度別少人数授業を導入しているんですって。当初、レッテルを張るんだということで、レッテル張りという言葉で非常に反対意見も出たそうでございますけれども、今、じっくりコースというコースがございましてね、ここの場合は。それで非常に子供が、今まで問題が解けなかったのが解けるようになったという感想が非常に多いそうです。何が何だかわからないままで、ほったらかしというのが今まで一番問題だったんだと。問題を解けることによって、よく理解することによって、子供自身が自信を持つと。先程、キーワードは、自殺のあれはプライドとおっしゃっていましたけど、それに関連付けて、やはりこの習熟度別の少人数授業というものを導入して、非常にいい結果が出ているということを言っておりました。  そういう子供たちが自信を持つという面から、成果と絡め合わせてどのようなご意見をお持ちでしょうか。 ○阿部教育指導課長   すみません。TTあるいは少人数講師ということでやっている区は19区ほどございます。それから、その成果でございますけれども、やはり先程からご指摘いただいていますように、子供たちの力に応じたコース分けということもやっておりますから、その意味では、子供たちの一人一人の状況に応じた指導ができるという意味では、子供たちにとってもいいということが1つ挙げられます。  また、もう1つは、区の少人数授業の場合には、チームティーチングという形で2人で1つの教室を見るということもやっておりますので、1人の先生が進めて、もう1人の先生が少し遅れがちな子供をその場でフォローするというようなこともありますので、非常にそういう意味では、子供たちのつぶやきに応じた指導ができるのではないかなというふうに見てございます。 ○福原保子委員   16年度にこれは実施したということで、成果表が出ているんですけれども、具体的に、これだけの成果があったと、目に見える、そういうあたりがありましたら、ちょっとお聞かせいただければ。 ○阿部教育指導課長 
     16年度から始めましたのは水曜トライアルスクールでございまして、水曜トライアルスクールにおきましては、英語検定、それから漢字検定、数学検定というようなことを受けまして、982名の子供たちが参加をしてございまいて、その中で例えば英語、準2級合格者55名とか、あるいは2級、これは高校卒業程度のレベルになりますけれど、1人ですけれども合格しているとか、それから数学検定準2級、これも中卒から高1レベルなんですけれども、それに3人合格しているというようなことで、そういう決まった目標に向かって努力するということで、成果を上げているかなというふうに思っております。 ○福原保子委員   習熟度別の学習につきましては、やはり初めに保護者あたりでも抵抗があっただろうと思うんですね。やはり成績の悪い、あるいは中の子、あるいは成績のいい子と、そういうふうにクラス別になるわけでございましょう。そういうあたりでの問題点はなかったですか。 ○阿部教育指導課長   これは、今、ご指摘いただいているのは中学校の少人数指導授業ということでございますが、小学校においても、また中学校においても、都の加配ということで少人数の授業も行ってございます。やはり問題になりましたのは、習熟度別をどのように子供たちを構成するかということでございますけれども、1つ大きなポイントとしては、子供自身がこのコースを選びたいという、そこをきちっと位置付けること。場合によっては教員が、やはり、この子はこっちじゃないかなと思う場合でも、違う方を選ぶ場合もございます。だんだんやっていく中で、子供と教員の意見が一致してくるということもありますので、子供のそういうニーズをまず尊重していきましょうと。そこのところがポイントだったのかなというふうに思っております。 ○福原保子委員   やはり、こういう習熟度別学習の中で、子供たちが1つ1つ力をつけて、自信を持っていくということは非常にいいことなんですけれども、これが正規の学習の中で、やはり関連としていい方向付けが得られているんでしょうか。 ○阿部教育指導課長   ご指摘のとおり、やはり子供が発言しなくても、先生1人ですから、1人の子供しかできなかったものが、もう1人先生ができますから、少なくとも発言する回数や何かは増える、指導を受ける回数も増えるということで、非常に子供たちにとっても、教員にとっても、子供1人1人を細かく見ていくという意味では、非常によかったのではないかなと思っております。 ○福原保子委員   ちょっと、先程、聞き漏らしたのですが、小学生もやっているのですか、習熟度別。 ○阿部教育指導課長   小学生につきましては、都教委の加配ということで教員をつけまして、何校かで進めてございます。 ○福原保子委員   これで終わります。  保護者のそういう習熟度別、特に、この問題につきまして、いろいろと意見が出たり、あるいはクレームがついたりしたんじゃないですかね。そこらあたりはと、現時点での状況をお知らせください。 ○阿部教育指導課長   当初は、もうこれは導入されましてから数年たっておりますので、当初はあったかと思いますけれども、今ではそういう声は、ほとんど私どもの方に入ってくるということはございません。 ○福原保子委員   どうぞ、これは私自身も、いろいろ、出ていらっしゃる方のお母さんとも話をしたんですけれども、いい方向付けで納得していらっしゃるし、喜んでもいらっしゃいましたので、もうぜひ今後とも継続して続けていただきたいとお願いして、終わります。 ○中島義春委員   短く終わりますので。  先程の教育長のお話の中でも、今の授業風景が、大分さま変わりしてきたということで話がありました。自分も、大分前なんですけれども、やはり授業を受けているのは担任と自分、もうそれぐらいしかなくて、外部の方が入ってきて、ゲストティーチャーが入ってきて教えてもらうような、そんな機会はなかったんですけれどもね。  それで、ゲストティーチャーというか、いろいろ外部の方から、能力のある方、あるいは資格のある方、また、いろいろな経験豊富な方が学校へ来て、子供たちに教える機会というのは、本当に、いろいろ、そういう授業が多くあると思うんですね。外国人講師を招いての外国語の勉強だとか、あるいは豊島スクールスタッフ、いろいろ知識のある方、能力のある方に登録していただいて、いろいろな分野に秀でた方が直接子供たちに教える、そういう機会があるとか、あるいは部活動。やはり先生の中に、部活で教えるだけの力量がない。先生は万能じゃないですからね、やはり人間ですから。そうすると、地域の中でバスケの得意な人だとか、野球の得意な、そういう人たちが部活動に協力していただくと、そういう事業もやっています。  それで、この豊島スクールスタッフですけれども、これの登録人数というのはどのぐらいいらっしゃるのですか。 ○阿部教育指導課長   約400名近くが登録をされてございます。 ○中島義春委員   400名の方が登録して、これ成果報告を見ますと、16年度は210の回数ということで、文化・芸術、学校や地域変遷・ふれあいだとか、国際理解とか、生き方とか、いろいろ書いてありますけれども、1人の方が何回もやっているとか、そういうこともあると思うんですけれども、現状はどういうふうにやっているんでしょうかね。 ○阿部教育指導課長   ご指摘のとおり、やはりの人気のある方というのがございまして、折り紙名人とか、というようなことで、低学年の指導に来てくださるとか、そういう方はお1人の方が数校からお声がかかったりとか、ということもありますし、それから、豊島区のプールですね。学校のプール、夏、水泳指導が始まる前に、プールにとんぼが卵を産んでいますので、やごが産まれるんです。やご救出大作戦、というふうに銘打ちまして、それもいろんな学校でやっていますけれども、そのときに環境教育ということで、やはり専門の方に来ていただいてやって、その方々もやはり数校に来ていただくというふうに。1回切りという方もいらっしゃるんですけれども、お1人で何校かにお声がかかるという方もいらっしゃいます。 ○中島義春委員   今、折り紙とか、これは小学校の低学年だと思うんですけれども、学校の子供たちの授業というのが、やはり大分少なくなってきているというのが、これは実態だと思うんですけれども、そういう中で、これは授業の中で取り組んでやっているんでしょうか。それとも時間外というか. ○阿部教育指導課長   基本的には各教科、あるいは一番多いのは、やはり総合的な学習の時間ということで、授業の中で取り組んでございます。 ○中島義春委員   本当にそういう専門的な能力のある方に、こういう授業にまた参加していただいて、やはり、子供たちの本来持っている見えないそういう才能とか、いろいろな部分で開花させる、やはり1つのきっかけにもなると思うんですよね。こういうことで興味を抱いたり、関心が高まったりで、また、いろんな分野で才能を伸ばす機会があると思いますので、ぜひ、よろしくお願いしたいと思うんですけれども。  これと併せて、今年度からまたさらに深めたものですか、より本物にということでのものだと思うんですけれども、にしすがも創造舎、NPOの芸術家と子供たちということで、やはり今、巣鴨北中と西巣鴨中学校に、これはモデル的にやっているんですかね。プロのダンサーが入ったりとか、いろいろやっていますけれども、それをちょっと教えていただきたいと思います。 ○阿部教育指導課長   次世代文化の担い手育成事業というようなことで、ご指摘のように、にしすがも創造舎の中にあります、NPOの、芸術家と子どもたちということで、今年は巣鴨北中と西巣鴨中を、少し中学校の場合、時間割区分を研究することが必要ですので、実験的にといったらあれですけれども取り組んでいただいて、他の学校からもご要請がありますので、これから順次広げてまいりたいというふうに思っております。 ○中島義春委員   今、具体的にはどういうのをやっているんですかね。 ○阿部教育指導課長   民族的な踊りを教えていただいたりとか、あるいは心身障害学級でも、2月にまとめ展という連合の行事がございますので、発表会がありますけれども、そのときにダンスを皆さんの前でご披露するということで、今、ダンスの練習を始めております。  それから、西巣鴨中学校では、創作演劇ということで劇をつくって、そしてそれの練習にあたりまして文化祭上演、それから心身障害学級につきましても同じように、先程申し上げましたように、まとめ展で発表するというような、そんなような計画でございます。 ○中島義春委員   私もこういう場面を見られれば一番いいんですけれども、ちょっと見る機会がないもので、子供たちの様子というのはどういう様子なんですか。 ○阿部教育指導課長   練習が始まったばかりですので、まだ具体的な声というのは聞いていないんですけれども、やはり、今までの経験から、他の学校でも小学校の方でも取り入れてございますので、プロの方に出会うということで、やはり新鮮な驚きがあるということと、それから先生方、教員の方で、やはり専門的な人を呼んでくるということについて、なかなか広げることができなかったわけですけれども、文化的な部分で、やはり、広げることができなかったということでは、非常に子供たちにとってみても、本当のプロの技を見て、そしてまねできるということが大きな刺激になっていくかなというふうに思っております。 ○中島義春委員   これは私事であれなんですけれども、うちの子供が、ミュージカルダンサーを目指そうということで踊っているんですよ。それで、ある川口の方の小学校にやはり行ったらしいんですね。先生を通して一緒に踊ってくれということで行って、いろいろ踊りを教えたらしいんです。1日しかなかったんですけれども、そうしたらもう子供たちが、もう目の色を輝かせて、一緒になっていろいろ踊ってくれて、これからもやはり続けたいと。その学校だけじゃなくて、今度は今、他の学校もぜひやってくれということで、そういう輪が広がっていったということですからね。これ、授業がどうしても限られている時間の中でこれをやるというのは、本当に大変なご苦労がいろいろ学校側でもあるかと思うんですよね。ただ、本物を通してということは、子供にとっても大事な、プラスになる部分って多いと思いますので、ぜひ、この事業を、今、2校だけですけれども、これから引き続いて、さらに学校が取り組んでいただけるようにお願いしたいというふうに思います。 ○木下広委員長   一応希望の方は以上でございますけれども、よろしゅうございますか。 ○垣内信行委員   すみません。ちょっと午前中にも議論になったと思うんですけれども、学校の改築問題にちょっとはっきりさせておきたいんです。それで、今、一応、統廃合が進んで、これ以上統廃合計画はとりあえずないですよね。それで、この後、学校の跡地活用なんかを見ますと、もう、資産活用だとか、いろんな方向で出されているじゃないですか。  それで、今後、学校の改修については、大規模改修なんていう案も出されていますけれども、大規模改修でいくのか、改築でいくのかというところを、これは非常に重要だというふうに思うんですけれども。これまで、空いている学校があると、そこの改築のためにとっておくという案があって、例えば時習小学校なんていうのは、西巣鴨中学校の改築の際、そこを使うというような計画もあったんですね。これを時習小学校を売却しちゃったから、もうそれはできなくて耐震補強をやったでしょう。  それで、かなり老朽化している学校があるわけだから、いわば改築、つまり全面的に改築も含めて、やらなきゃならんというところがある思うんですね。今、財調の主要5課題の中でも、これがぶら下がっていまして、都の方は、もう、あまり改築問題についてはそっぽを向いているということでしょう。でも、区側はとにかく改築が、需要がもうどんどん来ているわけだから、とにかく改築の経費は、もう何とかしてくれということで、ずっと要望してきているわけです。  そういう中で、今後の方向として、大規模改修でいくということと、改築でいくという話が違うわけで、財調にも絡みがあるんで、この考え方ね、今後、もう古くなった学校をどうするかというやつの方向性は、一体どのように考えていらっしゃるのか、お願いします。 ○松﨑教育委員会事務局次長   学校の改築の問題ですけれども、現在の財政状況の中では、具体的に何年にどこというのが出せない状況ですけれども、考え方として、まず文部科学省の方の指針の中で、大規模改修が1つの手法として文部科学省の方から出ました。それは、やはり我々もそれを踏まえて、それぞれの施設の状況、学校の施設の状況1つ1つを見ながら、それで、まず検討していく。しかしながら、大規模改修では、今後もたないという施設があれば、これは改築もせざるを得ないだろうと思います。  そして、ではどこのところからやっていくかというのは、これは古さもありますけれども、これまで大規模改修で手を入れてきていることもございます。それから、いろんな、学校のキャパの問題で、現状としてどうなのかという部分もございます。それらを総合的に考えてやっていかなければいけないと思っております。  それから、今、委員がご発言のとおり、やはり最大注目していますのは財調の問題。やはり、これがどういうふうに決着を見るのかというのを、今後の学校の改築、あるいは大規模改修の計画に大きく左右してくるのかなというふうに考えています。それを総合的にして考えていきたいと思います。  また、実際に具体的に改築するときの仮設校舎といいますか、それについては、たまたまそこに空いている学校があれば、例えば今回のように真和と道和のように、たまたま近くにあったからできるというのが現状でして、では他の学校全部今、31校を見て、もしこの学校を建て直すときに、実際通える範囲にそういう学校があるかというと、これはたまたまあったというだけで、これは、ないという前提を踏まえて、どういうふうにしていくかというのは考えなければいけないと。これは校庭をつぶすして一気にやるのか、あるいは1期工事、2期工事、3期工事でやるのかと。様々なことをいろいろ踏まえて検討していきたいというふうに思っております。 ○垣内信行委員   それであるならば、やはり計画的に物事を見ていかないと、一部の学校でこれはまずいなと思って改修経費ということで充てがうと、これにも金がかかるでしょう。と思ったら、今度改築しなきゃならんとかということになった場合には、これでまたむだな話になりかねないし、そのときにはどこに代替の学校を置くのかという議論になるわけですよ。だから、私はいろいろ統廃合、時習小学校のときも話をしたけれども、では、あの建て替えをどうするのかと言ったときには、これは教育委員会の方も、区営グラウンドを使ってやったらいい、だなんてめちゃくちゃな答弁して笑った話もあったんですよね。笑い話もあったわけです。  だから、そういう事態にもあるわけだから、財調の絡みもそうなんだけれども、それだから、なおさら今から計画的に改修のところはどこなのか、改築すべきところはどこなのか、あるいは実際にはまだもっている現状もありますけれども、本当にもう老朽化しているところもあるわけですから、そこはよく調査もした上で計画を立てなければ、しまったということになりかねないことでしょう。この学校の改築問題というのは。だから、ぜひそこのところは、状況は次長、わかっていると思いますので、そこはよく見極めて進めていただきたいということは要望しておきますので、何かご答弁ありましたらお願いします。 ○松﨑教育委員会事務局次長   ご指摘のとおりでして、計画的に、これは計画を立てて、しかもその計画自体が30年、1年に1校やったとしても、30年近いものになりますので、そういうことを踏まえて考えていきたいというふうに思います。 ○高野区長   主要5課題にも関連しますので、それらは我々だけの問題で解決できないので、これらについて今、かなり論議をしておりますけど、学校の改修等については、東京都の方でもちょっと姿勢が変わってきているというようなこともありますので、それでもう既に学校も30年以上それぞれたっていますからね、どこの区でも。当然そういうような問題をしっかり踏まえていかないといけないわけでありまして、後戻りしないような形の中でやはり計画を立ててやっていくというような形で。  ただ、正直言って、今の考えの中で、2つの学校で1つを結局こっちへ移さないと、それができないというような形がとれないわけですよね。そうすると、当然のことながら、もし改築の場合は建て直しという形になると、やはりグラウンドをつぶして、そこにプレハブを建てて、なんていうような、そういうような状況まで追い込まれるのかなとは思っておりますけど、ただ、そういう形にならないよう、今言ったように、何かいろんな知恵を出しながらやりますけど、ただ、もう30年、40年ですから、これは当然計画的にやはり考えていくということが必要だと思っておりますので、それらについては、これからでありますけど十分に検討して、後戻りしないような形で考えていきたいと思っています。 ○堀宏道委員   先程の一連の質問の中で、まだちょっと言い足りない部分があるので、すみません、質問させていただきます。  以前、この場で、家庭訪問を積極的に推進してくれということでお願いした記憶があります。また、それについて積極的に取り組んでいくという答弁もいただいたというふうに記憶しておりますけれども、やはり先生が一人一人の生徒の家庭に訪問をして、その家なりを見ることによって、いろんなものが見えてくるというふうに私は思っておりますし、それが家庭と学校との連携を深めるという上で非常に大事だというふうに考えておりますけれども、今の実施状況についてお答えいただきたいと思います。 ○阿部教育指導課長   すみません、今日は手元に資料がございませんけれども、昨年、委員会でご指摘がございました後に、定例校長会、それから副校長会で、このことについては、きちんと行うということもありますし、学校で今、取り組んでいるような、個々の課題がある子供たちに行くということはあるけれども、もう少し広くやってもらえるようにということで、ご承知はしてございます。  実施状況については、また後程、委員の方にお伝えしたいと思います。 ○堀宏道委員   ややもすると、親から聞こえてくるのは、学校のせいにするんですね。いろんなことを学校がやってくれないからだとか、学校がこれをしてくれない、あれをしてくれない。学校の方に聞くと、やはり家庭がしっかりしてもらわなきゃ困るんだというような声が聞こえてくる。やはりそれでは、子供がかわいそうだと思うんですね。お互いに学校並びに先生、それから、そこの家庭が連携をしなければ、その子供1人1人について正確な状況を把握できないですし、正しい指導ができないのではないかな、と私は考えております。  今現在、問題がある子供については、家庭訪問しているという話ですが、それによる効果というのは見えておりますか。 ○阿部教育指導課長   何回も足を運んで会えないとか、そういうこともございまして、大変、家庭訪問ということ1つ取り上げましても、家庭との連携で難しさということが生じているのは認識してございます。  ただ、家庭訪問をしないで、後から、どうして来てくれないんですかと、逆にそういうふうに言われていることもございます。ですから、やはり連絡、顔を合わせるということの大事さということについては、学校の方も、かなりこの辺は認識はしているかというふうに思いますけれども、委員がご指摘の、一斉にという部分につきましては、やはりそれぞれの学校事情もございますので、今、一番真っ先にやらなければならない課題のあることも、そのことについては、やはり今後とも継続的にやっていかなければならないかなというふうに思っております。 ○堀宏道委員   やはり、そのきめ細かな教育をしていく上で、教育豊島を標榜する上で、私は家庭訪問、大事な位置付けになるというふうに思っておりますし、うちの方ではいつでも待っておりますので、ぜひ送り込んでいただきたいと思います。お待ちしております。よろしくお願いします。 ○木下広委員長   それでは、よろしゅうございますね。  以上をもちまして、本日の質疑を終わります。 ───────────────────◇─────────────────── ○木下広委員長   次回の委員会は、10月17日月曜日、午前10時から、第10款、公債費以降の歳出全部の質疑、一般会計歳入の質疑及び一般会計の捕捉質疑を行います。  なお、資料等はお持ち帰りください。 ───────────────────◇─────────────────── ○木下広委員長   以上をもちまして、本日の決算特別委員会を閉会といたします。    午後 3時55分閉会...